URSA Cine 12K LF用のBlackmagic Camera9.1.2アップデートがリリースされた。このアップデートでは、Blackmagic PYXISモニターとサードパーティ製ディスプレイポートモニターのサポートに加え、Blackmagic Cloudの改善とリモートカメラコントロール用の新しいREST APIコマンドが追加された。
Blackmagic URSA Cine 12K LFは、NAB 2024の開幕と同時にデビューした。新しい12Kフルフレームセンサー、Open Gate 3:2、16ストップのダイナミックレンジを備え、最大12K Open Gate 3:2(12Kと8Kで)80fps、または120fps(12Kと5Kで)2.4:1のワイドスクリーンアスペクト比で撮影できる。当時同社が述べているように、シネマトグラファーにとって「夢のハイエンドカメラ」だ。(ラボテストはこちら)
一方、最近リリースされたBlackmagic PYXIS Monitorは、USB-Cカメラコントロールと1500nitsの輝度を備えた5インチのタッチスクリーンモニターだ。多くのマウントポイント、PYXIS 6Kカメラと同じオーバーレイ、フォーカスアシスト、ゼブラ、フォールスカラーなどに素早くアクセスできるアサイン可能な3つのボタンを備えている。
今回のアップデートにより、URSA Cine 12K LFは、PYXISモニターとサードパーティ製ディスプレイポートUSB-Cモニターのフルタッチスクリーン対応とメニューコントロールをついに利用できるようになった。
機能と改善点
URSA Cine 12K LF用のBlackmagic Camera 9.1.2アップデートでは、新しいPYXISモニターのサポートと、リモートカメラコントロール用の新しいREST APIコマンドの追加という2つの大きな改善が見られる。また、追加の修正、全体的な改善、12K LFのダイナミックレンジチャートを含むマニュアルの更新も追加されている。
最新アップデートの機能一覧
- URSA Cine 12K LFでBlackmagic PYXIS Monitorおよびサードパーティ製ディスプレイポートUSB-Cモニターをサポート。タッチスクリーンのフルサポートとメニューコントロールを含む。
- リモートカメラコントロール用の新しいREST APIコマンドを追加。さらに、既存のREST API機能を強化し、使いやすいセキュアなコマンドでURSA Cineをネットワーク経由でコントロールできる。
- カメラの電源投入時や、撮影モードと再生モードの切り替え時に、AC1ページ目でフォーカスマーカーが消えないようにした。
- 12KのLFダイナミックレンジチャートでマニュアルを改訂。
- 再生パフォーマンスの向上。
- Blackmagic Cloud使用時の改善。
- ボタンロックの動作。
- レンズサポートの改善。
- イーサネット経由でのアップデート。
- 起動時の短い表示の不具合の修正。
価格とリリース時期
Blackmagic Camera 9.1.2アップデートは現在入手可能で、無償。詳細はBlackmagic Designサポートセンターまで。また、Blackmagic URSA Cine 12K LFは2,498,000円、PYXIS Monitorは48,980円からとなっている。