ブラックマジックデザインのDaVinci Resolve 14は、編集機能、フェアライトオーディオエンジンのサポート、カラーグレーディングツールの3つのアプリケーションを統合し、迅速なポストプロダクション処理を可能とする。
このアップデートでは、タイムラインのスクラブやJKLショートカットで、最大10倍のパフォーマンスとレスポンスを提供する新しいビデオ再生エンジンとなる。 H.264や4K、あるいはマルチカメラシーケンス処理などCPU / GPUをフルに使用するような重い処理の場合、16ビット浮動再生によりタイムラインやプレビューウィンドウでのビデオクリップの再生をスムーズに行うことができる。
ワークフローを簡素化するため、ブラックマジックデザインは業界標準のFairlight AudioエンジンをDaVinci Resolve 14に搭載し、ソフトウェア内で何百ものオーディオトラックをミックスすることができるようになった。また、3Dパニングによるモノラルから最大22.2のサラウンドサウンドに対し、イコライゼーション、圧縮とダイナミクス、オートメーションおよびマスタリングツールを使用することにより、臨場感あふれるオーディオの再生が可能となっている。
カラーリスト向けには、新しいスタビライザーを含む20以上のエフェクトが追加された。また新しい効果として、face refinement filterが搭載された。これは顔の特徴を自動的に認識し、追跡し、ロトスコーピングによらず、肌の色調を調整し、自然な色を加え、目を明るくすることができる。
コラボレーション機能により、エディター、カラーリスト、およびミキシングエンジニアは、同じプロジェクトファイルで同時に作業することができる。他の人が作業しているクリップを使用したり、チャットクライアントを使用して、他の作業者と進行状況を話し合ったりすることもできる。大規模なチームでの制作の場合、リアルタイムでシーケンスを同時に処理できるので、チームメンバー間で行ったり来たりといった時間の無駄が省ける。違った変更が行われると、シーケンスを比較してマージすることもできる。
色分けされたタイムライントラック、UnDo履歴、歪みやデヘイズエフェクトなど、新しいアップデートには他にも多くの便利な機能がある。
Blackmagic Design DaVinci Resolve 14はこちらから無料でダウンロードできるが、リリースされた直後なので、バグなどの問題がある可能性がある。また、新機能の一部は、DaVinci Resolve Studioバージョンでしか利用できないものもある。DaVinci Resolve Studioバージョンは33,980円 (税別)。
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