Apple Mac ProとPro Display XDRが先日発表されたが、今度はブラックマジックデザインがTeranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDR発表した。この新しいモニタリングソリューションは、Apple Pro Display XDRと互換性があり、ディスプレイを正確なプロ用リファレンスモニターとして使うことができる。
主な機能
Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは、8K DisplayPortモニタリングに対応している。デュアルオンスクリーンスコープオーバーレイ、HDR互換、33ポイント3D LUT表示、モニターキャリブレーションツールなど、様々なプロフェッショナルツールを備えている。デュアルオンスクリーンスコープは、WFM、ベクタースコープ、RGBとYUV Parade、およびヒストグラムの切り替えが可能。
なおApple Pro Display XDRは6Kだが、この場合でも変換は可能。内蔵のスケーラーにより、接続されているモニターの解像度に合わせて調整される。
フロントパネルはシンプルで分かりやすい。左側にはUSBポートがあり、ここに校正プローブを接続する。現時点では、SpectraCal C6、X-Rite i1 Display Pro、Klein K10-Aプローブをサポートしている。CalManなどのサードパーティー製ソフトウェアは不要だ。
中央には、6つのボタンがあり、必要な機能を選択し、右側のホイールでメニューをコントロールできる。また付属のユーティリティソフトウェア(MacおよびWindows対応)でもコントロールできる。
更にカラー画面が装備されており、入力ビデオ、ビデオ設定、オーディオメーターなどを表示する。
背面にはQuad Link 12G-SDI入力コネクターがある。これらは、HD、Ultra HD、および8K信号に対応している。入力信号をループアウトすることも可能だ。
入力信号は変換され、2系統のDisplayPortコネクター(フルサイズとUSB-C)で出力される。
またイーサネットポートも用意されており、ユニットを制御できる。さらに、ステレオアウト用に2系統のRCAコネクターも用意されている。
HDRワークフローとフォーマット
Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRはその名前が示すように、最新のHDRワークフローに必要なすべてを備えている。 DisplayPortモニターがHDR互換の場合、HDR SDIモニタリングが可能だ。 ST2108-1、ST2084、およびST425規格を含む、多くのHDR規格がサポートされている。もちろん、HDRカラースペースを使用しない場合は、Rec.2020およびRec.709カラースペース、および100%のDCI-P3フォーマットをサポートする。
フォーマットに関しては、Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRはすべてのHD、Ultra HDおよび8K規格をサポートする。 720p解像度では、50p、59.94pから60pまで、1080iフォーマットでは、50i、59.94iから60iまでサポートする。。
1080p、1080PsF、2160p、2Kおよび4K DCIフィルムフォーマットの場合、23.98から60 fpsがサポートされる。最後に、8Kフォーマットでは、23.98から59.94pまでサポートされる。
価格と発売時期
Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは、2019年10月より1,295米ドル(税別:日本での価格は未発表)。Teranex non-HDRバージョンも同じ価格で入手可能の予定。
同社のプレスリリースはこちら。