Blackmagic Designsは編集スイートDaVinci Resolveのバージョン16.2.3をリリースした。今回はマイナーなリリースで、問題点やパフォーマンスの不具合、およびいくつかの新機能が含まれている。新機能ではキヤノンのEOS-1D X Mark IIIおよびEOS R5のクリップのデコードが注目点だ。
DaVinci Resolvesは、新しくリリースされたキヤノンEOS-1D X Mark IIIと今後発売されるEOS R5のファイルのデコードをサポートする。これは、EOS R5の発売がそれほど遠くないということかもしれない。R5の記事はこちら。
EOS R5に対応
DaVinci Resolveの次の主要な機能は、今年のNABで明らかにされなかったが、今のところ、次期バージョンに備えているようだ。
EOS-1D X Mark IIIとEOS R5で高速なMetalデコードは歓迎される機能だ。
その他の新機能には、ドルビービジョンサポートとRED SDK 7.3.2のサポートが含まれる。
DaVinci Resolve 16.2.3
以下はDaVinci Resolve 16.2.3で追加された機能のリスト。
- v4からv2.9トリムを生成するドルビービジョン4.1 CMアルゴリズムのサポート。
- v4プロジェクトからドルビービジョンv2.9 XMLをエクスポートするオプション。
- RED SDK 7.3.2のサポート。
- EOS-1D X Mark IIIおよびEOS R5クリップのより高速なメタルデコード。
その他、問題点の修正は以下の通り。
- 一部のARRIRAWクリップの再生の不具合に対処。
- 一部のARRI MXFクリップのACES IDTの問題に対処。
- 編集可能なメディアプールフィールドのフォーカスとテキスト入力の問題に対処。
- トリムモードでオーディオ編集でリップリングに対処。
- Fairlightページのトラックおよび編集インデックスに関する表示の問題に対処。
- オーディオクリップを複製する際のレイヤー化された編集の問題に対処。
- リンクされたオーディオトラック上でトラックを移動する際の不正な動作に対処。
- 画像のシェーディングを使用する場合のText +の不正なマスキングに対処。
- インスペクターでグラデーションポイントを削除する際の不正な動作に対処。
- 空のFusionプレビューに関する複数の問題に対処。
- FusionページのコンプでビューアLUTが永続化する問題に対処。
- ビューアでのオフライン参照ワイプのサイズ変更に関する問題に対処。
- パフォーマンスと安定性の改善。
価格に変更はない。通常版は無料でダウンロードできる。新バージョンはこちらからダウンロードできる。