DaVinci Resolve 16.1.2のアップデートに続き、ブラックマジックデザインはURSA Broadcastカメラの新しいファームウェアアップデートも発表した。新しいバージョンは6.7で、Blackmagic RAW記録がサポートされている。また、ビューファインダーも更新された。アップデートは同社のサイトから無料でダウンロードできる。
ブラックマジックデザインは、DaVinci Resolve 16.1.2の新しいアップデートを発表したが、URSA Broadcastカメラにも新しいファームウェアも発表され、Blackmagic RAWフォーマットがサポートされた。さらに、URSA ViewfinderおよびURSA Studio Viewfinderのアップデートも発表されている。
ファームウエア6.7
ファームウェアのアップデートでは、Blackmagic RAW記録のサポート以外に、多くの改善や機能が追加されている。アップデートにより、Cinema DNG形式の記録機能は削除されていることには注意いただきたい。Cinema DNG形式の記録機能は、過去に同社のBMPCCシリーズからも削除されている。これはREDの特許に関係している同社のGrant Petty CEOが示唆している。いずれにしてもCinema DNGは古い技術で、ストレージ効率も悪く、今やBlackmagic RAWの方がより良い選択肢であることは間違いない。
下はURSA Broadcastカメラの新機能のリスト。
- 日本語を含む言語のローカライズサポートを追加
- センサー応答を改善するための新しいデモザイクアルゴリズムを追加
- 最大+ 18dBのゲインアップを追加
- ゲインスライダーと1/3stopゲイン調整を追加
- B4レンズのレンズ補正を追加
- ブロードキャストレンズのボタンのアサイン機能を追加
- Blackmagic RAWフォーマットの記録をサポート
- Blackmagic RAWクリップにLUTを追加
- 720p SDI出力を追加
- センサーピクセルの再キャリブレーションを追加
- ラインレベルのオーディオ調整機能を追加
- サイドトーンレベル調整を追加
- 改善されたballisticsとオーディオメーターのスケーリングを追加
- オーディオメーターの-18dBまたは-20dB基準レベルの選択を追加
- HFRボタンのアサイン機能を追加
- HFRボタンを無効にする機能を追加
- フォーカスサーボを使用して、EF、PL、およびB4レンズにワンプッシュフォーカス機能を追加
- ヘッドアップディスプレイからメディアの切り替え機能を追加
- SDI出力でHDRメタデータのサポートを追加
- ステータステキストオーバーレイに「LUT」アイコンを追加
- プリセットタイムコードのステータステキストオーバーレイに「PRE」アイコンを追加
- 2:1、1:1、4:5フレームガイドを追加
- カスタマイズ可能なフレームガイドを追加
- タイムコードをSDI入力にロックする機能を追加
- 電源を入れ直した後、ジャム同期タイムコードを保持
- 再生後のジャム同期タイムコードの精度を向上
- 外部リファレンス信号またはプログラムリファレンス信号を使用する場合の安定性が向上
- SDI出力の埋め込みオーディオの互換性が向上
- 改善された放熱機能
- NDフィルターステータステキストの改善
- キヤノンB4レンズサポートの改善
- EFレンズサポートの改善
- 自動露出速度とパフォーマンスを改善
- オートフォーカスのパフォーマンスが向上
- メディアフォーマットのユーザーインターフェイスを改善
- 名前を変更したクリップのクリップ再生を改善
- 多数のパフォーマンスと安定性の改善
- Cinema DNGフォーマットでの記録機能を削除
URSAビューファインダーの新機能
ビューファインダーも更新された。 URSA Studio Viewfinderの新機能は下の通り。
- URSAブロードキャストゲイン設定のサポートを追加
- 4:5および1:1フレームガイドのサポートを追加
- 改善されたballisticsとオーディオメーターのスケーリングを追加
- オーディオメーターの-18dBまたは-20dB基準レベルの選択を追加
- フォーカスアシストがパワーサイクルで色が変わるバグを修正
URSA Viewfinderのアップデートは下の通り。
- URSAブロードキャストゲイン設定のサポートを追加
- 4:5および1:1フレームガイドのサポートを追加
最後に、Blackmagic RAW形式も更新された。URSA Broadcastでのサポートに加えて、BRAWバージョン1.6.1は、 Avid Media ComposerおよびAdobe Premiere Pro BRAWプラグインの全般的なパフォーマンスと安定性が改善された。
新しいファームウェアは、同社のウェブサイトから無料でダウンロードできる。なお、他のカメラのファームウェア6.7には新しい機能は追加されていない。 同社はまた、2020年にBlackmagic Camera & Studio Fiber Convertersのファームウェアアップデートを予定していると発表した。
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