ブラックマジックデザインが4Kポケットシネマカメラを発表 - Grant Petty CEOに聞く
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Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kカメラは4K/12ビットRAW で60fps、フルHDで最大120fpsで撮影できる。 Blackmagic DesignのCEO、Grant Petty氏にお話を伺うことができた。
同社の従来のHD専用モデルとは異なり、新しい4Kバージョンでは、新しく設計された4/3(18,96×10mm)センサーで最大60fpsの4K(4096 x 2160ピクセル)を撮影することができる。また、12ビットのCinemaDNG RAWと10ビットのApple ProRes 422(HQ)で、フルHD 120 fpsのスローモーションをキャプチャすることも可能。この場合はクロップされるが、クロップ量の情報はない。残念ながら、新たに発表されたPro Res RAWでは、現在のところ撮影できない。
同社は、低照度特性に関しては大幅な性能向上を実現しており、25,600までのデュアルネイティブISOに対応、プロレベルの撮影が可能だ。
収録は標準のSDカード、 UHS-II、そしてCFastカードの3種類を使用できる。またUSB-Cポートを介して外部ドライブに接続して、直接収録することも可能。
また、5インチLCDタッチスクリーン(上の写真参照)を備えており、カメラの背面はほとんどこのスクリーンが占めている。このカメラは同社のURSAオペレーティングシステム上で動作するので、URSAユーザーには使い慣れたメニューシステムとなる。マウントは従来同様マイクロフォーサーズを採用しており、アダプタを介してEF、PL、あるいはCマウントのレンズを使用することもできる。
「ポケットサイズ」というには少し大きくなってしまったが、カーボンファイバー・ポリカーボネート製の筐体はしっかり感がある。
ボディの右上にある「ファンクション」ボタンはカスタマイズ可能で、よく使う機能(ピーキング、波形など)をアサインすることができる。背面のハイフレームレートボタンを押すと、即座にハイフレームレート記録が開始できる。三脚やアクセサリーの取り付け用に、カメラの底面と上面に1/4 “-20ネジ穴が用意されている。
「URSAがチームで撮影するカメラなら、これは自分で撮影するカメラです」とCEO、のGrant Petty氏は述べている。
注目すべきは、このカメラは、同社のリチウムイオンバッテリーではなく、一般的なキヤノンLP-E6Nバッテリーを使用してしていること。また、バッテリーを取り外すと、カメラは自動的に安全に電源が切れ、新しいバッテリーを挿入すると自動的に電源が入る。
カメラには、4つの内蔵マイクと、外部マイク用のミニXLRコネクタが装備されている。付属のファンタム電源で外部マイクに電源を供給することもできる。
Blackmagic Designの新製品はこれだけではない。同社は、Da Vinci Resolveのアップデートも発表した。これについては、別の記事で紹介したい。
主な仕様
- DCI4Kを最大60fpsで、フルHDを120fpsで撮影
- ダイナミックレンジ:13ストップ
- ポート:USB-Cおよび標準サイズのHDMI
- 電源:キヤノンLP-E6Nまたは外部DC12V電源入力
- メディア:SD / UHS-IIおよびCFast
- Bluetoothワイヤレスカメラコントロール
- 3.5mmオーディオジャック+ミニXLRおよびヘッドホンジャック
価格は¥147,800 (税別)で、残念ながら9月の出荷まで待たなければならない。非常に興味深いカメラなので、レビューをできるだけ早く実施したいと考えている。
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