ブラックマジックデザインのPocket Cinema Camera 4Kハンズオン
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ブラックマジックデザインは Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kのイベントをマンチェスターで開催し、cinema5Dも参加したのでその様子をレポートしよう。今回は、このカメラを持ち出して撮影することは許されず、質問に答える形で行われたので、その操作感などは分からないが、同社の担当者へのインタビューを行った(上のビデオ)。
発売時期は予定通り
このカメラについては、5ヶ月前のNABで CEOのGrant Petty氏へのインタビューを行って以来進展が見られなかったが、今回、改めてカメラを見ることができた。さて、今回得られた最も重要な情報は、カメラが予定通り発売される予定だということ。とりあえずは、良いニュースと捉えておこう。
Dual ISOを搭載
このカメラにはDual ISOが搭載されており、 “インテリジェントに”動作する。これは、2つのネイティブISO値(400と3200)を持つが、これはISO 100から1000とISO 1250から6400の2つのブロックに分かれている。これらのブロック間(ISO 1000〜1250)では、LOGカーブが自動的にリセットされ、すべてのISO値のダイナミックレンジが可能な限り高く維持される。これを実現するため、カメラは通常のストップ間隔ではなく1/3ストップでISO値を上げるように設計されている。同社の言を借りれば、「どのISO値を使用していても、最高のラティチュードを得ることが期待できる」としている。
その他、わかったこと
- ダイナミックレンジは13stop。
- ローリングシャッターはまだテストされていない
- カメラはUSBコネクタを介して充電可能
- キヤノンLP-E6バッテリーで約50分間撮影可能
- USB Cコネクタを介して外部メディアに録画している時は、同時に内部記録できない
- HDMI出力信号はフルHD 10bit 422のみ
- ProRes 10bit拡張ビデオモードを使用可能
- 4K解像度で写真を撮ることができる
今回のイベントの後で
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4kは非常に期待できるカメラで、また競争力のある価格でもある。同社の他のカメラから見える同社の “映像美学”と、その画質は広く知られている。今回我々が見たサンプル機は、ISO 4000まで良好な画質に見えた。自分で撮影することはできなかったので、それ以上のISO値は確認することはできなかった。なお、今回の関心事は、操作感でもあった。このカメラはそれほど小さくはなく、他の多くの一般的なミラーレスカメラとはちょっと違った形をしている。また非常に大きな液晶モニターが与えられているが、ビューファインダーは装備されていない。もちろん本体に手ぶれ補正は付いていない 。オートフォーカスの機能も制限されたものだ。ジンバルで使用する分には問題ないだろう。しかしボディ内手ブレ補正機能は欲しいところだ。レンズの手ブレ補正に頼らざるを得ない。ただ、最近のミラーレスカメラは様々な機能がついており、ある意味カメラマンはそれらの機能に頼りすぎているのかもしれない。しかし、一人で撮影する場合は、やはりこれらの機能は今や欠かせないものだろう。一方、記録フォーマット(ProResと4K DCIで最大60fpsのロスレス12ビットRAW)に関しては、このカメラは他のミラーレスカメラを凌駕する。これらの使い勝手については、量産品を手にしたらすぐにチェックしてみたい。
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