ブラックマジックデザインは、Blackmagic RAW Player 2.1をリリースし、AppleのM1シリコンを搭載したMacに対応した。また、外部レコーダーでBRAWをキャプチャーできるよう、非BMDカメラのサポートも最終的に決定している。
Blackmagic RAWの最新バージョンがリリースされ、M1 Macのサポートと、BRAW対応の公式カメラリストが拡張された(Blackmagic DesignのVideo Assist 12Gユニット)。変更点の詳細は以下の通り。
M1 MacでBRAWの高速デコーディングがさらに高速に
M1シリコンはビデオ制作に驚異的なスピードアップをもたらしており、特に最近ではPremiere Proの一部のタスクのスピードが80%向上した。今回、Blackmagic RAWがサポートされたことで、M1 MacでBRAWファイルをネイティブにインポートし、そのメリットを最大限に活用できるようになる。
BRAWは、DaVinci Resolveで開いたときのデコード速度が速いことで知られており、AppleのM1チップの速度と組み合わせることで、PremiereやProRes RAWに対し驚異的な速さになる可能性がある。
非BMD対応カメラに対応
ブラックマジックデザイは、いくつかのカメラのBRAWレコーディングのサポートも改善・追加した。自社の URSA Mini Pro 12Kは、CPUデコーディングが最適化され、12Kファイルの編集時にさらに優れたパフォーマンスを発揮する。また、パナソニックのS1H、S1、S5、ニコンのZ 6II、Z 7IIで撮影されたBRAWファイルにも対応している。ただし、レコーディングにはBlackmagic Video Assist 12G(5型または7型)を使用する必要がある。
これは、BRAWやResolveのパイプラインを購入したいが、オートフォーカスの問題やクロップファクターなど、何らかの理由でブラックマジックデザインのカメラを好まないクリエーターにとっては朗報と言えるだろう。S1Hのようなフルフレームミラーレスカメラは、BRAW-Resolveワークフローの利便性をフルフレームセンサーで実現することができる。
変更点は以下の通り。
- MacのApple Siliconにネイティブ対応。
- Blackmagic URSA Mini Pro 12Kで撮影したクリップに最適化されたCPUデコーディングを追加
- Blackmagic Generation 5 Color Science Technical Referenceドキュメントの追加
- Blackmagic Video Assistで記録したパナソニック S1H、S1、S5 Blackmagic RAWクリップのサポートを追加
- Blackmagic Video Assistで撮影したニコン Z 6IIおよびZ 7II Blackmagic RAWクリップのサポートを追加
- Blackmagic RAW Adobe Premiere Proプラグインのパフォーマンスと安定性の向上
- 一般的なパフォーマンスと安定性の向上