Blind Spot Gearは映像制作に向けたニッチな製品を専門に開発する英国のメーカーで、今回、7回目のKickstarterキャンペーンでPower CageとPower Bracketをリリースした。 45Wの出力を備えたこの10Ahのパワーバンクは、映像制作を念頭に置いて設計されている。電源ケージには、2系統のUSB-Aポート、USB-Cポート、およびカメラとアクセサリーに給電用の7.2V DC出力がある。
Blind Spot Gearとは?
Blind Spot Gearは、Kickstarterで革新的な製品を市場に投入することで有名な英国のメーカーで、今年の初めにはクラックライトの製品化に成功した。過去には、Scorpion Light V2、Tile Light Duo、あるいは小さくて便利なソニーNP-FスタイルのバッテリーボックスPower Junkieもリリースしている。(レビューはこちら)
今日では、カメラやアクセサリーは長時間使うと場合多くの電力を必要とし、小型の内蔵バッテリーでは仕事が完結しない。これは、Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4kや6Kでは特に言えることだ。そのため、Vマウントやアントンバウアーのバッテリーを使用することになるが、この種の外部電源は高価で大きくなってしまう。
適切なソリューションが無く、カメラの側面や上部に電源バンクがマジックテープで留められているのをよく見かける。しかし、これはもちろん最適な方法ではない。
このような状況に対応するため、Blind Spot GearはKickstarterキャンペーンで映像制作者向けの新しいバッテリーソリューションPower CageとPower Bracketを発表した。
Power Cage
Blind Spot GearのPower CageとPower Bracketは、2つの異なる製品で、組み合わせて一緒に使用する。通常のバッテリーバンクは1/4″-20や3/8′-16ネジ穴が無いため、、カメラにうまく取り付けることができない。
Power Cageは、2つのUSB-A 5V出力ポート、充電にも使用するUSB-C出力ポート、および7.2V DC出力を備えている。最大45Wまでカメラやアクセサリーに電力供給できる。 Power Cageの内側には10Ah / 37Whのバッテリーが内蔵されており、これは5個のNP-FW50バッテリーに相当する。充電はわずか60分で最大80%に達する。
Power Cageの側面には、充電インジケータがあり、これは過負荷警告インジケータとしても機能する。充電はUSB-Cポート(最大30W)を介して行う。
前面には、6個の1/4インチ-20ネジ穴とアイレットネックストラップ付きの内蔵natoレールがある。さらに、Power Cageの両側に8個の1/4 ”-20ネジ穴が用意されている。ブラケットと一緒に使用しない場合は、これらの取り付けポイントを使用して、カメラに直接パワーケージを取り付けることができる。
Power Cage は、CNCアルミ削りシェルでできているが、上部と下部はプラスチック製となっている。Power CageをミラーレスやDSLRカメラに直接マウントしたい場合は、オプションのPower Bracketが必要となる。
Power Bracket
Power Bracketは、Power Bankに直接取り付けるアクセサリーで、アルミニウムでできており70グラムと軽量だ。パワーバンクをPower Bracketの側面に取り付け、カメラをPower Bracketに取り付ける。Power Bankは、カメラのハンドルも兼ねている。
Power Bracketは組み込みのArca Swissマウントを備えており、Arca Swissクイックリリースプレートを使用できる。筆者はKesslerのKwikリリースプレートを使用し、Power Bracketが付いたArca Swissマウントを他の方向に取り付けたいと考えていた。通常、写真を撮る場合は、「横にある」アルカスイスブラケットの方が適している。しかしビデオ撮影では、この種の横向きの設計は、カメラを三脚やジンバルで前後に調整することができなくなる。ありがたいことに、Power Bracketの底部には多数の1/4インチ-20ネジ穴があり、クイックリリースプレートを取り付けることができる。
価格と発売時期
Kickstarterの支援者には、Power Cageは114ドル、Power Bracketは38ドルで提供されている。両方を入手したい場合は、127ドルでバンドルが用意されている。出荷は2020年5月。
なお、これはクラウドファンディングプロジェクトであり、売店サイトではなく、一定のリスクがあることを承知いただきたい。