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AfterNowのiPhoneアプリBlocker - 俳優の位置や動きをシミュレート

AfterNowのiPhoneアプリBlocker - 俳優の位置や動きをシミュレート

AfterNowは、Blockerと呼ばれるiOS 11用のアプリを開発した。これは、映画の撮影前に俳優の位置や動きをシミュレートするもので、現実の画面に3Dキャラクターやオブジェクトを配置し、実際のアングルなどを確認することができる。

blocker

The blocky guy is not really there.. or is he?

映画制作では俳優や小道具の位置や動きを「ブロッキング(Blocking)」というが、BlockerはこれをiPhone上でシミュレートするアプリ。実際に撮影が行われる場所をiPhoneで撮影し、その画面に3Dのバーチャルの俳優や小道具を配置することができる。撮影するアングルを変えると3Dキャラクターもそれに応じて移動する。

iOS上で動作するBlocker

残念ながらこのアプリはAndroidでは用意されていない。最新のiPhoneやiPadが必要だ。iOS 11で導入されたARキットでは、iDeviceで拡張現実が可能となり、サードパーティ開発者向けにAPI(Application Programming Interface)を提供できるようになった。

BlockerはiPhoneのライブカメラ画像に仮想オブジェクトを配置でき、ディレクターのビューファインダーとして利用できる。以下のビデオを参照いただきたい。

Blockerは2017年の夏に発売されたが、現在はバージョン1.3となっている。3Dキャラクターを削除するボタンなど、多くの細かい点が改善されている。キャラクターなどの大きさ表示がフィートとメートルの切り替えができるようになったのもその一つ。また、様々なポーズの3Dキャラクターや、家具、クルマといったオブジェクトも用意されている。

Excuse me mister, can I help you?

アプリ自体は無料でダウンロードできるが、Blockerの機能を最大限に引き出すために、アプリ内購入も用意されている。

  • Complete Camera Pack $29.99
  • Extended Character Pack $9.99
  • Furniture Pack $4.99

Blockerの機能

BlockerはAR機能に加え、撮影日の太陽の位置と軌道を計算し、3Dキャラクターやオブジェクトに影を付けることができる。

このようなバーチャルシーンのブロッキングが完了したら、そのスクリーンショットを保存することができ、さらにこれを並べてストーリーボードを作成することも可能。また、アプリには400種類以上の各社のモデルが登録されており、カメラモデル、焦点距離、カメラの高さなどの情報も同時に保存することができる。

将来性

Blockerのようなアプリが、適切なディレクターのビューファインダーになるのか、あるいは太陽の軌道を計算する専用アプリなどを置き換えるかは分からない。また、Shot Designerのような特化されたアプリは、依然としてその存在感を持っている。しかし、Blockerは機能が統合された有用なアプリであることは疑いなく、将来どのような地位を得るのか見てみたい。

links:  iTunes Store

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