BMPCC 4Kカメラのスクリーンを改造してチルトスクリーンにするサービスが中国にある。この変更は非破壊的なもので、必要に応じて元に戻すこともできる。カメラとディスプレイの背面にUSB-Cポートも追加される。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(BMPCC 4K)は、発表以来インディーズ映画制作をはじめ各方面で使われている。このカメラは低価格で素晴らしい画質を提供する。 (レビュー記事はこちら)。
高ビットレートコーデックによる優れた画質に加え、このカメラは1080pの5インチタッチスクリーンも搭載している。ただし、このディスプレイは固定されており、チルト機構は無い。そこで、このカメラにチルト機構を追加するサービスが中国にある。
BMPCC 4Kモニターにチルト機構を追加
power_cheungという名前のユーザーが、BMPCC 4Kにチルト機構を追加した2枚の写真を、中国の映画制作フォーラムfilmaker.cnに投稿した。ただし彼の投稿はこれが初めてではなく、最初のプロトタイプの写真をすでに2019年5月に投稿している。
最新バージョンの新しい写真を見ると、最初のものから改良されていることが分かる。power_cheung氏が述べているように、今回の改良の重要なポイントは、非破壊的な改造だということ。つまり、必要に応じて、元の状態に戻すことができる。
チルト機構はうまくできている。スクリーンは180°上に傾けられ、自分撮り用のディスプレイとして使える。ただし、BMPCC4K自体に自分撮り機能が無いため、画像を反転できないのが欠点だ。更にスクリーンは最大90°下に傾けることもできる。外付けモニター無しで、低い位置や高い視点からの撮影が簡単できるようになる。 パナソニックのGH5のようなスタイルのフリップアウトメカニズムなら更に良かったかもしれないが、ケーブルの処理が難しいのだろう。
更に、スクリーンに隠れていたカメラの裏側にUSB-Cコネクタが追加され、高速記録用のSSDを接続することもできる。
価格と発売時期
改造の価格はバージョンによって異なるが、約220ドルから300ドル。バージョンは2つあり、どちらもSSDボックスを備えているが、SATAまたはNVMeプロトコルのどちらかを選べる。この改造はtaobao.comで依頼することができるが、ユーザーは自分のBMPCC 4Kを中国に送る必要があり、改造には最長3営業日かかる。
中国居住者以外のユーザーにとっては、カメラを中国に送ることには一定のリスクがあるし、保証については不明だ。ただしフレキシブルケーブルの劣化に関しては無料で交換してくれる。
更にこの改造によりブラックマジックデザインの保証は受けられないだろう。元の形状に戻したとしても、一度改造がされた形跡が残るかもしれない。ただカメラ自体はそれほど高価なものではないので、そのようなリスクを承知の上でチルトスクリーンを手に入れる選択肢もあるだろう。
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Blackmagic Design Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K (CINECAMPOCHDMFT4K)