BMPCC 6K vs. BMPCC 4K －どちらを選ぶべきか？

2019.8.19

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by Johnnie Behiri2019.8.19

ブラックマジックデザインはBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K（BMPCC6K）を発表した。 最大6K解像度、Super 35mmセンサー、キヤノンEFマウントを装備する。さて、従来のBMPCC4Kとの主な違いは何で、どちらを選ぶべきだろうか。また、すでにBMPCC4Kのユーザーは、BMPCC6Kに買い替える意味はあるだろうか？

BMPCC 6K (Left) VS BMPCC 4K (Right)

ブラックマジックデザインは目を引く機材を開発するが、今回発表されたBMPCC6Kもその一つだ。従来のBMPCC4Kも発売以来好評を得ており、多くのユーザーがいる。しかし決して完璧なカメラではなく、いろいろな不満点もある。今回の記事は、特にこのような不満点に焦点を当てるものではないが、これら2つのカメラを比較してみたい。

8Sinn cage. Perfect fit

今後3回に分けて徹底比較

多くの映像クリエーターにとって非常に興味深いカメラと思われるので、徹底的にレビューしてみたい。今後Part 1では、比較する方法について説明する。Part 2では、BMPCC 6Kで短いドキュメンタリーを撮影する予定。 Part 3では技術的な面での比較として、ダイナミックレンジ、ラティチュード、ローリングシャッターのテストも予定している。

EF Mount VS Micro Forth Third Mount

BMPCC 6KとBMPCC 4Kの相違点

6K解像度

新しいBMPCC6Kは最大6Kの解像度で撮影できる。良い点は、BM RAW 3：1、6144 x3456の最高の解像度で撮影する場合でも、内部の高速SDカードで記録できることだ。もちろんAngelbirdV90カードなど高速で信頼性の高いカードが必要だ。ただしこれは24 / 25pに限られる。 50 / 60pの場合は、CFast 2.0カードが必要になる。なお、長時間記録する場合は外部SSDを使用する。余談になるが、Angelbirdのメディア品質やカスタマーサービスは素晴らしい。それに比べLexarのカスタマーサービスは残念なものだった。

ところで、6Kの記録はBlackmagic RAWでのみ可能だが、4KはProResで記録でき、DaVinci resolveでの編集を想定している。

Super35mmセンサー

BMPCC6KはBMPCC4Kがマイクロフォーサーズセンサーなのに対し、super35mmセンサーを採用している。このセンサーは他のsuper35mmセンサー、特にキヤノン製のものよりも少し小さい。

一般に、より大きなセンサーを使用する利点は、広い画角と、浅い被写界深度、そして低照度性能が向上することだ。

キヤノンEFマウント

BMPCC4Kはマイクロフォーサーズマウントを採用しているが、新しいBMPCC 6KはEFマウントを装備している。この選択について、意外性を感じる読者もおられるだろうが、良い点は、多くのユーザーが保持しているEFレンズを再活用できる点だ。しかし最近開発されているミラーレスマウントならフランジが短く適応性が大きいことから、もっと良い選択肢だったかもしれない。その点ではBMPCC 4Kのマウントの方が柔軟性はある。 Metabones Speed Booster EF to MFT ULTRA 0.71Xを付けると、BMPCC 6Kよりも画角が広がり、更に1stop明るくなる。

またBMPCC 6KカメラでEFマウントを使用する場合、4Kモデルに対応するすべてのケージが使えるわけではない。 8SinケージとSmallRigケージが対応することは確認できた。Tiltaのケージについては、そのままでは適合しない。フロントノーズ部分とその下の小さなゴムバンドを調整するとフィットするが、非常にきつくなり、カメラ本体に傷をつけてしまう可能性がある。

写真機能

BMPCC6Kでは最大21.2メガピクセルの静止画を撮影できるが、これは、BMPCC 4Kの8メガピクセルよりも高解像度だ。これについては、今後テストしたい。

価格

BMPCC 6Kは297,309 円で、BMPCC 4Kは154,835 円。BMPCC6Kはかなり高価だ。

Same Inputs and Outputs

共通点

両方のカメラは多くの優れた点を共有する。優れたOS、カラーサイエンス、1920 x 1080タッチスクリーン5インチLCD、ボタンレイアウト、汎用的なカメラボディ構造、入力/出力、電源もほぼ同じだ。BMPCC6Kはバッテリー持続時間が約6分長いが、あまり大きな違いではない。オートフォーカスのパフォーマンスに関しては、両方のカメラに一貫性がなく、異なる状況で多少改善されている。重量は、BMCC 6Kは168g重くなっている。なお低照度特性については、あまり違いが無いように思われる。デュアルネイティブISO値も同じで、ISO400とISO 3200。最後に、ローリングシャッター効果も見た目にはあまり違いが無いようだ。これらについても、できるだけ早くテストしたい。