SayEffect Tech Solutionsが Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K (BMPCC4K)をスマートフォンからコントロールするアプリをリリースした。これにより、カメラのほぼすべての機能をコントロールできる。遅延もほとんどなく快適に反応し、ミニバーによりカスタマイズすることもできる。
BMPCC4Kは昨年発表された。ポケットシネマカメラというほどポータブルではないが、低価格で高画質な撮影ができるということで好評を得ている。(レビューはこちら) BMPCC4Kは、カメラの機能を制御するためのBluetoothワイヤレス通信モジュールを備えているが、 ブラックマジックデザインは自社でリモートコントロールアプリを提供していないため、サードパーティから幾つか発売されている。
そのうちの1つがSayEffect Tech SolutionsのBMPCC4Kコントローラーで、このアプリはAndroidデバイスで使用できる。アプリの価格は6.99ユーロ。今回、アプリをダウンロードし、Android 9がインストールされているサムスンギャラクシーS9(SM-G960F)でテストしてみた。
意外なのは、このアプリはカメラに接続するために位置情報サービスをオンにする必要があること。スマートフォンでGPSをオンにするとバッテリーの消耗が早くなるため、あまり歓迎できることではない。ただ、これはBluetoothを使用する他のアプリケーションでも同じだ。
カメラは俊敏に反応し、目立った遅延は全くない。ダイヤルとボタンで操作すると、すべてが即座に動作した。
このアプリで、REC On/Off、露出の設定、ホワイトバランス、フォーカスなどがコントロールできる。コントロールできる機能は次のとおり。
- 記録フォーマットの選択(ProResとBRAWを選択可能)
- 解像度、フレームレート(オフスピードのフレームレートはシングルクリックで切り替え)、ダイナミックレンジ、シャープネス(ProRes)を選択
- アイリス、シャッター、ISOおよび自動露出の管理(レンズが対応している場合)
- ホワイトバランスと色合いの管理
- フォーカスとズーム(レンズが対応している場合)
- 最後のクリップを再生
- フレームガイドの管理
- クリップ、プロジェクト、レンズ情報の管理
BMPCC4Kのほぼすべての機能がコントロールでき、そして直感的に操作できる。
今回使用したレンズはオリンパスのM.ZUIKO 25mm f / 1.2だが、IRISのコントロールも快適で、違和感なく調整できる。ただ、このアプリではレンズの最大、最小のF値を自動的に認識できないので、スライディングコントローラでf / 1.0からf / 22の間でセットする必要がある。このレンズはf/1.2からf/16なので、これに合わせる。しかしカメラはレンズの情報を知っているので、自動的にセットできるはずだ。まあ、あまり大きな問題ではないが。
ところで、スマートフォンの画面で映像をモニターできない。最も大きな問題は、むしろこちらだろう。最後に撮影したクリップを再生することはできるが、これはカメラのディスプレイで見なければならない。なおアプリにはカスタマイズできるミニバーがあり、様々な設定をすることができる。このバーは、スマートフォンの画面の左側、右側、またはオフにすることができる。
このコントロールアプリを使用するには、カメラを最新のファームウェアバージョン6.2にアップデートする必要がある。このアプリはGoogle Playストアでのみ入手可能で、価格は6.99ユーロ。 Google Playストアにはこのほかにも様々なBMPCC4Kコントロールアプリがあるが、それらはすべて有料だ。無料アプリもあるが、これはカメラのREC On/Offをコントロールする機能のみがサポートされている。
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Blackmagic Design Blackmagic Pocket Cinema Camera 4k (CINECAMPOCHDMFT4K)