ブラックマジックデザインはBlackmagic Camera 6.1 Updateをリリースした。機能の追加と問題点の改善を図っている。 BMPCC4Kの問題点で、その解決が最も待たれていたのは、カメラが勝手ににシャットダウンするというもの。バッテリーが20%前後残っていてもシャットダウンしてしまう。 また、Davinci Resolveも15.2.3にアップデートされ、マルチカムのワークフローとパフォーマンスが向上した。
BMPCC 4Kは好評を博しているカメラの1つであり、一般的に非常に良いレビューがアップされている。しかし問題点も指摘されており、バッテリーの持続時間の短さと、まだ20%程度バッテリーが残っているのにシャットダウンしてしまうという点が挙げられている。この問題はサードパーティ製のバッテリーでより顕著で、30%以上あるのにシャットダウンしたという報告もあった。(レビューはこちら)。これは、カメラの信頼性と安定性に大きくかかわる問題で、特にProResで記録中にカメラがシャットダウンすると、記録中のファイルが失われてしまう。 Blackmagic Camera Setup 6.1のファームウエアアップデートでは、この問題やその他多数の問題に対処している。
Blackmagic フォーラムで報告されているもう1つの問題は、機能しないピクセルが見つかることだ。結局、これらのピクセル自体が機能していなかったのではなく、ソフトウェアの問題だった。 同社はこの問題を解決するため、Pixelの再マッピング機能を追加した。
BMPCC 4Kファームウエアアップデートで対応された問題のリストは次のとおり。
- カメラのピクセルリマッピングを追加
- 2:1モニタリングフレームガイドを追加
- 改善されたメディアフォーマットのユーザーインターフェース
- オーディオモニタリングのパフォーマンスが向上
- オートフォーカス性能を改善
- カメラ内蔵マイクのSNを改善
- バッテリー寿命を改善するための電力効率の向上
- 3.5mmオーディオ入力選択インターフェースを改善
- AV同期性能を改善
- Blackmagic Camera Setupユーティリティに接続したときにカメラの日時が更新されない問題を修正
- 3.5mmオーディオ入力レベルが予想より6dB低くなる問題を修正
- Lumix 20mm f / 1.7レンズのオートフォーカスの問題を修正
- 一部のUSB-C外付けSSDが検出されない問題を修正
- 一部のバッテリーで予想より早く電源が切れる問題を修正
- 電池残量表示が正しく表示されない問題を修正
- USBポート接続時、カメラがパソコンで検出されない問題を修正
- ユーザーマニュアルのダイナミックレンジとISOチャートを更新
なお、このアップデートでは、他のカメラはアップデートされない。
DaVinci Resolve 15.2.3の概要
DaVinci Resolveも年々進化している。カラーグレーディングソフトウェアとして始まったが、編集機能を大幅に改善し、さらにFairlightとFusionの機能を取り込んで、今やオールラウンドのNLEとして進歩を遂げている。今回の15.2.3アップデートでは、小さな問題のみに対処し、安定性とパフォーマンスの向上に焦点を当てた。改善点は次のとおり。
- 編集ページとフェアライトページのUIの反応と再生パフォーマンスが向上
- MacOS 上でMetalを使用して処理する際の再生性能が向上
- マルチカム再生性能の向上
- 編集ページでの一括再生のパフォーマンスが向上
- ライブ保存を有効にしたプロジェクトの保存パフォーマンスの向上
- MacOS上でQuickTimeプレーヤーとの色の一貫性が改善
- WindowsでのH.264およびH.265ハードウェアアクセラレーションの向上
- AMDプロセッサーを搭載したLinuxシステムでのDNxHDクリップのデコードを追加
- シネマモードビューア使用時のショートカットを追加
- 全体的なパフォーマンスと安定性の向上
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