グラフィックスカードのメーカーNVIDIAは、ノートパソコン用の外付けグラフィックスカードを発表した。
ラップトップパソコンとGPU
ラップトップパソコンはポータブル性に優れ、年々高速になっている。しかし、持ち運びが楽な軽いパソコンを作るためには、非常に小さなスペースに全てのパーツを収納しなければならない。
ラップトップパソコンのハードドライブを交換したり、RAMやファン、あるいはその他の修理やアップグレードを自分で行うユーザーもいるだろうが、多くの場合、GPUを取り換えることはできない。また、多くのラップトップではグラフィックス機能はCPUと一体化されている。
最近のデータ転送プロトコルの高速化に伴い、市販のGPUと電源を筐体に収めた外部グラフィックカード(eGPU)システムをDIYする方法もあるが、全てのパソコンで安定して動作するというものではない。
NVIDIAのeGPU
最近NVIDIAは、TITAN XとQuadroを使用して、外付けグラフィックスカードに参入すると発表した。 Bizon、One Stop Systems / Magma、Sonnetなどと提携しており、高い互換性を保証する。
また、TITAN Xpの新しいドライバーもリリースしており、MayaやPremiere Proなどのクリエイティブアプリケーションで3倍のパフォーマンス向上を実現し、多くのコンピューターとの互換性も実現している。
今後のeGPU製品の価格、仕様、接続性についてはまだ十分な情報はないが、NVIDIAは新製品が9月から発売される予定と述べている。
Appleの対応は?
Appleは近年、MacBook製品のユーザーによるアップグレードを著しく制限してきた。RAMやハードドライブのアップグレード、バッテリーの交換、オプティカルドライブのHDDへの交換など、10年前に可能だったことは最新のモデルでは不可能になっており、一旦MacBook Proを購入すると、最後までそのままだった。
But is it?
しかし、新しいmacOS High Sierraが今年後半に発売されるのを機に、AppleはThunderbolt 3経由でeGPUサポートを追加する予定だ。Apple Developer Programに参加していれば、AppleのExternal Graphics Development Kitを599ドルで買うことができる。 これにはThunderbolt 3搭載の外部GPUシャーシ、350W電源、AMD Radeon RX 580 8GBグラフィックスカード、USB-Cハブ、100ドル割引されるHTC Vive VRヘッドセットが含まれている。
Appleは低消費電力のラップトップパソコンのパフォーマンスを引き上げようとしているが、新しいNVIDIA eGPUで8K VRを編集できるようになるのだろうか?