Z CAMは E2カメラの新しいファームウェアアップデートをリリースし、ZRAW記録が可能となった。
ファームウエア0.88
Z CAM はE2およびE2cカメラ用の新しいファームウエアバージョン0.88をリリースした。ファームウエア0.88にはZRAW記録がサポートされている。このファームウエアは、今年後半に発売予定のE2 S6 / F6 / F8カメラとも互換性がある。
ファームウエアバージョン0.88の新機能は次のとおり。
- ZRAW(パーシャルデベイヤー)の追加、最大4096×2160 @ 30fpsをサポートする。 4K 60fpsは後日サポートされる予定。
- ZRAWが選択されている場合、プロキシ記録はできない。プロキシファイルを記録するには、iOSデバイスまたはHDMI出力を使用する必要がある。
- モニタープレビューLUT、x33キューブ形式
- Pre-rolling
- 静止画撮影(JPEGのみ)
- VFR微調整、1フレーム単位で可変
- ネイティブISOトグルコントロール
- パレードビュー
機能の改善とバグの修正
- カードのフォーマットの互換性
- AWBはZ-Log2で常に白の優先順位を使用
- パフォーマンスの最適化
- 修正されたバグ:外部デバイスへのタイムコードの同期およびその他のマイナーなバグ修正
この新しいファームウエアは、Z CAMのWebサイトから直接ダウンロードできる。
ZRAW VideoSuite
ただし大きな問題点は、どのNLEもこの新しいZ CAM RAW形式をサポートしていないことだ。 ZRAW映像を再生したり変換したりするためには、Z CAMの新しいZRAW VideoSuiteソフトウェアを使用する必要がある。このソフトウエアはWindows 10でのみ利用可能。Mac版は追って追加の予定。
ZRAW VideoSuiteでは、4:2:2または4:4:4カラーサンプリング(H.265は4:2:2のみ)でDNxHR、H.265または非圧縮YUVでファイルを出力できる。また、さまざまなDeNoiseレベル、およびカラーグレーディングツールも利用可能だ。
ZRAWが他のNLEでさぽーとされていないことやWindowsしか対応していないことは非常に残念だ。 キヤノンC200のCinema Raw Lightも初期の頃はそうだった。通常、これらの「変換」ソフトウエアは最適化が不十分であり、フッテージのレンダリングに時間がかかる。これはポストプロダクションワークフローが遅くなることを意味する。 ZRAWが他のNLEによってすぐにサポートされることを願いたい。
ZRAW VideoSuiteはZ CAM Webサイトでも入手できる。
関連商品
フジヤエービックのショップサイト
Atomos Ninja V (ATOMNJAV01)
Z CAM E2 Professional 4K Cinematic Camera