今回発表されたCAME-TV 5.4インチオンカメラモニターは、1920×1200 600nitsのLTPSディスプレイで、DCI-P3色空間88%を提供する。HDMI 2.0入出力により最大4K 60Hz、3G-SDI入出力により最大1080p 60Hzの映像信号に対応している。3次元LUT、波形、フォルスカラーなどの多彩なモニタリングツールが装備され、現在258ドルで販売中。
オンカメラモニターは、マニュアルフォーカス、フォールスカラーによる露出の確認など、多くの場面でより正確にモニターできることが不可欠だ。また、フリップアウトスクリーンを持たないカメラでは、前面スクリーンとして機能する。現在では、手頃な価格のオンカメラモニターが多数販売されている。最近の例では、新しいFEELWORLD LUT5が挙げられる。
中国のカメラアクセサリーやライトのメーカーCAME-TVは、以前からオンカメラモニターを開発している。今回、同社は新しい5.4インチのオンカメラモニターを発表した。
CAME-TVの5.4インチオンカメラモニター
CAME-TVの新モニターは、5.4インチの1920×1200フルHDネイティブ解像度のLTPSパネル画面を搭載している。同社によると、この画面は色再現性が良く、88%のDCI-P3色空間を備えている。輝度は600nits(cd/m2)、コントラスト比は1100:1。視野角は160°(水平・垂直とも)。CAME-TVは、このモニターがHDRコンテンツを表示できるとも述べているが、私としては、1000nits以下のモニターのHDRは本当のHDRとは言えないと思う。
入出力端子にはHDMI2.0のほか、3G-SDIを搭載し、信号の入力とループ出力に対応する。HDMI端子は4K 60Hzまでの映像信号に対応し、SDI端子は1080p 60Hzまで対応している。CAME-TVのオンカメラモニターは、3D LUT(.cube形式)、ピクセルズーム、タイムコード、ベクトルスコープ、波形、フォーカスピーキング、フォルスカラー、ヒストグラムなど、あらゆる種類のモニター機能を搭載している。
アルミ製の筐体なので、耐久性もそこそこありそうだ。寸法は154.5×90×20mmで、重量は295g。モニター上部には6つのボタンを装備。スピーカーとヘッドフォン用の3.5mmジャックコネクタを装備し、音声モニターとして使用できる。電源は、バッテリープレートを介してNP-FまたはLP-E6バッテリーに対応するほか、DC7-24Vのバレル電源入力も備えている。CAME-TVによると、モニターの電流は0.75A(12V)、消費電力は9W以下となっている。
価格と発売時期
CAME-TVのオンカメラモニターは現在発売中で、価格は258ドルとなっている。機能豊富なスペックを考えるとかなり手頃な価格だ。