CAME-TVはプロカメラビデオスタビライザーキットをリリースした。従来のステディカムに似ているが、ジンバルサポートとしても使用でき、より長い時間使用することができる。
ハンドヘルドジンバルはどんどん小さくなっているが、耐荷重は増えている。たとえば、DJI RS2は最大耐荷重が4.5kgだし、RS2自体の重量(1.3kg)を加えると、片方で約6kgを保持しなければならない。
もちろん、リグの重量を両腕に分散させる、デュアルハンドルブラケット/サポートリング/イージーリグも用意されている。しかし12時間撮影すると腕、肩、背中に痛みを感じる。
現在では、長編映画「1917」の撮影に使用されたARRI TrinityのようなTilta Float RS2と同様の構成が多く見られる。これらのジンバルセットアップは、ステディカムの物理的安定性と利点を取り入れ、かつジンバルの重量を全身に分散させている。
今回CAME-TVは、ステディカムとジンバルスタビライザーの機能を兼ね備えた、新しいプロカメラビデオスタビライザーをリリースした。
ベストとスプリングアーム
CAME-TVプロカメラビデオスタビライザーは、ベスト、スレッド、スプリングアームの3つの主要コンポーネントで構成されている。耐荷重は2〜8 Kgの範囲。これは、DJI RS2の範囲以上だ。
ベストは通常のステディカムベストと変わらない。調整可能で体型にフィットし、機材の重量を上半身全体に分散させることができる。見た目も良く、アームコネクタの高さを調節できるのは便利だ。
スプリングアームはベストに取り付け、足の運びなどのブレをスムーズにする。
スプリングアームには、ストロングとライトの2つのバージョンがある。ライトの耐荷重は2〜6 kg、ストロングは6〜12kgとなっている。デフォルトでは、CAME-TVにはストロングバージョンが付属しているが、ライトバージョンに変更することができる。
スレッド
プロカメラビデオスタビライザーキットの興味深い部分は、間違いなくスレッドだろう。Glidecam HDシリーズのようなハンドヘルドスタビライザーに似ている。
1 / 4-20インチや3 / 8-16インチの取り付けネジで、任意のカメラをスレッドの上部(トップステージと呼ばれる)に取り付けて、ハンドヘルドステディカムとして使用できる。
微調整ノブで、トップステージを前後左右に調整できる。トップステージの下には、高さ調節可能な15mmロッドアダプターがある。
ジンバルはセンターポストに沿ってスライドできるため、バランス調整も正確に行える。
スレッドの下部にはバランスをとるためのカウンターウェイトがある。 CAME-TVプロカメラビデオスタビライザーキットには400gウェイトと200gウェイトが各2個付属する。ボトムステージの下にはVマウントウェッジが内蔵されており、バッテリーを取り付けることができる。このVマウントバッテリーは単なる電源だけでなく、カウンターウェイトとしても機能している。
ステディカムとの違い
主な違いは、DJI RS 2ジンバル(またはその他のジンバル)をトップステージに取り付けることができること。オプションのRS2-Baseを使用すると、D-Tap14.8V入出力ポートと14.8VDC入出力ポートにアクセスできる。
ステディカムにジンバルが付くと、背中や腕を痛めることなく撮影でき、疲労を軽減し、はるかに長く撮影できる。
価格と発売時期
CAME-TVプロカメラビデオスタビライザーキットは現在788ドルで購入できる。 DJI RS 2用のD-Tap付きのベースアダプターは、158ドルで別売されている。スレッドは同梱されているが、ベスト/スプリングアーム用のバッグは含まれない。
CAME-TVのウェブサイトはこちら。