Tom Fletcher氏とGary Adcock氏によるカメラ比較チャート2019がアップデートされた。新しいフルフレームシネマカメラもリストアップされている。 キヤノンC500 Mark IIとソニーX9も追加されており、またソニーVeniceは、より高いフレームレートをサポートした新しいファームウェアで更新されている。
Tom Fletcher氏とGary Adcock氏がカメラ比較チャートを公開するのは毎年の恒例行事になっている(2018年バージョンはこちら)。Adcock氏が言うように、これはカメラマンや映像撮影の教育に役立っている。このチャートは、多数のカメラマン、レンタル業者、メーカーから収集した情報をまとめたものだ。
このリストは、世界中でレンタルまたは購入できる主なプロダクションカメラに焦点を当てている。なお、リストから除外されるカメラもある。Fletcher氏によると、どのカメラをリストに追加し削除するかを決定する際に、多くの検討が行われる。例えば、ソニーのFS7 IIはチャートの最新版では見当たらない。これは、FX9に置き換えられている。
2019年版のカメラ比較チャート
最新のリストには、キヤノンとソニーの新しいフルフレームシネマカメラと、ソニーVeniceの新しいファームウェアが反映されている。これらのカメラは2018年版には無かったが、その理由は、まだ出荷されていなかったためで、これはこのチャートのルールの1つ。出荷されてはじめてリストに載る。
ラージフォーマットセンサーでは次のカメラが追加または更新されている。
- キヤノンC500 Mark II(追加)
- ソニーPXW-FX9(追加)
- ソニーVeniceのフレームレート(ファームウェア20で、2020年1月にリリース予定)
以下は制作者のコメント。(要約)
このチャートの一部は主観的なもので、科学的にテストおよび収集されたデータではありません。できるだけ正確な情報を集めるよう試みました。私たちの目標は、プロデューサーが、急速に変化するカメラに関し決定を下せるようにすることです。つまり、数字はストーリー全体を伝えるものではありません。自分でテストすることをお勧めします!
間違いなどがあれば、メールで制作者に報告でき、チャートは必要に応じて更新される。ただ、掲載されているカメラは比較的ハイエンドのものだけで数も多くなく、プロの現場でも普通に使われるようになったミラーレスカメラなどは掲載されていない。10ビットと12ビットの記録機能を備えた小型カメラ(BMPCC6Kや、パナソニックS1Hなど)は少なくとも掲載すべきだろう。