CAME-WEAROヘッドフォンを発表 - 現場での円滑なコミュニケーションが可能に
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CAME-TVは、CAME-WEAROと呼ばれる新しいデュプレックスヘッドフォンを発表した。これは最大4つのワイヤレスヘッドフォンのセットとして動作し、チームメンバー間のシームレスなコミュニケーションを行うことができる。 IBCショーでCAME-TVのDavid Wong氏に伺った。
David氏が述べたように、この製品の目的は、チームメンバー間のシームレスなコミュニケーションによって、制作の効率を高めることだ。マルチカメラ収録のライブショーなどで役立つだろう。このような製品は、まったく新しいものではなく、従来から存在する。しかしCAME-WEAROには独自の機能が備わっている。
このヘッドフォンは1台のマスターと3台のスレーブで計4台の標準キットとして使用することができる。また、2台または3台のヘッドフォン(マスターと1台または2台のスレーブユニット)で使用することも可能だ。各ユニットにはボリュームと、ペアリングを行うための3つのボタンがある。 なお、収納時は折りたたんでコンパクトにすることができる。
ヘッドフォンのマイクをミュートするには、マイクを持ち上げるだけでよい。給電は、キヤノンNB-6Lバッテリーを使用しており、どこでもバッテリーを購入することができる。 満充電した1100mAhのバッテリー1個で約12時間動作する。
CAME-WEAROデュプレックスヘッドフォンは、次の2つのバージョンが用意されている。
- 単一のヘッドセット - 片耳用で、周囲の音を聞くことができる
- デュアルヘッドセット - 両耳に装着するステレオサウンド用
ペアリングは数秒で、簡単に行うことができる。追加のヘッドフォンを購入しても、ペアリングは問題なくできる。
通信範囲は、障害のない広い場所で300〜600メートルで、グループコールも同時にできる。
CAME-WEAROヘッドフォンで使用される通信技術は、TDD(Time Division Duplex:時分割複信)と呼ばれるもの。これは、同じ周波数帯域内の異なるタイムスロットの割り当てによって、アップリンクとダウンリンクを分離する二重通信リンクだ。アップリンクとダウンリンクの非対称フロー送信方式で、これにより、電話会議のようにシームレスな通信が可能になる。
ヘッドフォンのチャネル帯域幅は1.728GHzで、伝送速度は1.152Mbps。 CAME-WEAROヘッドフォンは、各国の周波数制限に準拠している。周波数設定はソフトウェアによって管理されている。
CAME-WEAROデュプレックスヘッドフォンは間もなく出荷が開始され、4ピースセットは約600ドル。 CAME-TVは、将来6つのヘッドフォンスレーブユニットに接続できるハブを計画している。これにより、より規模の大きな撮影環境にも対応できるようになる。