キヤノンがミラーレスカメラEOS M5を発表した。24.2MピクセルでAPS-Cサイズのセンサーを搭載する。残念ながら4Kビデオは搭載されていないがHDで60pまで撮影できる。
ミラーレスカメラマーケットでは各社がしのぎを削っている。ビデオマーケットではソニーのAPS-Cやフルサイズ機が多く使われているのはご存知の通りだ。パナソニックのGH4も動画でよく使われる機種だ。EOS M5はどうだろうか?
EOS M5の位置付け
EOS M5は、DSLRでは大きすぎると言うカメラ好きにはちょうどいいサイズだ。キヤノンは80Dに比較して極めてコンパクトと謳っている。しかしミラーレス用のレンズはまだ少なく、膨大な資産を持つEFやEF-Sを装着するにはマウントアダプターが必要だ。HD/60pは悪くないが、4Kが撮れないのは、先の5D Mark IVの記事から分かるように、仕方ないことかもしれない。
コンビネーションISを搭載するのはキヤノン機の動画機能では初となる。これはボディ内のDigic7プロセッサーで制御される5軸手振れ補正と、レンズの手振れ機構を併せ持ったもの。恐らく電子手振れ補正は、ワープスタビライザーのようにソフト的に補正するもので、ソニーのα7SIIなどのセンサーで行う光学式のものとは異なっていると思われる。
ビューファインダーには高解像度の電子ビューファインダーが搭載されている。また、フォーカシングには重要なピーキング機能も搭載。デュアルピクセルCMOS AFはタッチスクリーンLCDパネルでコントロール可能。高い被写体追従性を誇っている。スクリーンは3.2インチでチルト機構付。5D mark IVでも望まれている機能ではある。
また、通信機能としてBluetoothが搭載されており、スマートフォンとの連携が可能となっている。カメラに記録されている映像をスマートフォンで見ることができるほか、カメラをスマートフォンからリモートコントロールして撮影ができる。ライブビューで、映像の確認も可能だ。なお、ヘッドフォン出力は搭載されていない。
テストラボでのテストを行う予定だが、HD用のカメラとしての実力に期待したい。
主な仕様
- 2メガピクセルAPS-Cセンサー
- ISO 感度 100 – 12,800(動画時)
- デュアルピクセルCMOS AF
- 1080/60p /MP4
- 本体内5軸手振れ補正とレンズ内補正のコンビネーションIS
- 高解像度 EVF
- タッチスクリーンでチルトするLCDモニター
- ビルトインWi-Fi /bluetooth でのリモートコントロール
- EF-M レンズマウント(EF/EF-Sはマウントアダプターを介して使用可能).
- 7fpsでの連写
- タイムラプス機能
11月下旬発売予定。国内価格はオープンだが、海外では$979.99。
また、EF-M 18-150 F/3.5-6.3 IS STMレンズも商品化する。(35mm換算で29mm-240mm) 発売予定は12月。
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