キヤノンがXF405とXH400を発表した。1インチCMOSセンサーを搭載し、新たに4K 60pに対応している。また同機をベースにした民生モデルiVIS GX10も発表された。
4K 60pに対応
キヤノンの最新のビデオカメラXF405とXF400は、デュアルDIGIC DV6イメージプロセッサーと1.0型13.4メガピクセルCMOSセンサーを搭載したビデオジャーナリスト向けのカメラレコーダーで、XF405とXF400の2機種が用意されている。両モデルとも最大59.94pのフレームレートで4K映像を記録することができる。更にFHD時は最大120fpsのハイフレームレート記録が可能で、23.98p再生で最大1/5倍速のスローモーションが得られる。
XF405とXF400はともにフルフレーム換算で25.5-382.5mmの15倍光学ズームを搭載しており、ニュースやドキュメンタリーでの迅速なオペレーションに最適だ。更にF2.8-4.5と高感度のため、浅い被写界深度や暗い環境での撮影にも有利だ。
また、シネマカメラでも使われているキヤノン独自のデュアルピクセルCMOS AFや強力な手振れ補正機能により、ダイナミックなドキュメンタリースタイルの撮影にも対応できる。
両モデルともAVC-HDとMP4形式を選択でき、同時モードあるいはリレーモードでデュアルSDカードに記録する。記録レートはHDでは4:2:0 8bit 35Mbps、4Kでは4:2:0 8bit 150Mbpsとなる。さらに2018年前半に予定されているファームウェアアップデートで、XF-AVCコーデックでの記録に対応、FHD時はインターレース記録(59.94i)が可能になる予定。外部出力では、HDMIコネクターから4K UHD YCC4:2:2 8bit(59.94P時はYCC4:2:0)、FHD YCC4:2:2 8bitを出力する。なお、記録設定メニューを外部記録専用にした場合、FHD YCC4:2:2 10bitでの出力が可能だ。両モデルともHDMI出力を持つが、XF405のみSDIコネクターが搭載される。ただしSDIはFHD YCC4:2:2 8bitのみの対応だ。
他には、XLR入力、3段NDフィルターを搭載するほか、WA-U58 0.8xワイドアタッチメントとTL-U58 1.5xテレコンバーター用の58mm径フロントフィルタースレッドが刻まれている。
iVIS GX10
同時にコンシューマー向けにiVIS GX10が発表された。これは業務用モデルからハンドルを取り外した格好のモデルだが、XF405/400でハンドルに搭載されているマニュアルオーディオコントロールやXLRポートなどの機能も同時に削除されており、マイク入力は3.5mmミニジャックを使用することになる。しかし、4K 60p、150Mbpsビットレート、120Mbps FHDスローモーション、デュアルSDカードなど、多くのハイエンド機能を引き継いでいる。
HD撮影に特化したXA15とXA11
上記のカメラに加えて業務用のHD専用機、XA15とXA11も発表された。XA15は、有効画素数約2.91メガピクセル、1/2.84型CMOSセンサーとDIGIC DV4プロセッサを搭載した業務用小型ビデオカメラだ。35Mbpsで60pのFHD記録を実現し、フルフレーム換算で26.8-576mmの20倍光学ズームを搭載している。 XF405やXF400同様、5軸手振れ補正機能を搭載しており、安定したハンドヘルド撮影が可能としている。
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