キヤノンはC300 Mark IIIとC500 Mark IIのファームウェアをアップデートした。C300 Mark IIIのファームウェアは1.0.1.1、C500 Mark IIのファームウェアは1.0.3.1がリリースされた。
キヤノンはハイエンドカメラのファームウェアアップデートを発表した。今回は、C300 Mark III(s35センサー)用とC500 Mark II(フルフレームセンサー)用の2つのファームウェアアップデートを一度に公開した。
どちらのカメラも、最新のカメラではないが、キヤノンのシネマカメラの中では、それぞれS35mmとフルフレームのフラグシップだ。特にドキュメンタリー映画の制作者では良く使われている。両機のラボテストはこちら(C300 Mark III)とこちら(C500 Mark II)。
C300 Mark IIIとC500 Mark IIのファームウェアアップデート
C300 Mark IIIのバージョン1.0.1.1では、以下の点が強化されている。
- アナモフィックデスクイーズの設定に「1.8倍」を追加
- 記録解像度が4Kまたは5.9K RAWの場合、12G-SDI出力に2048×1080/1920×1080オプションを追加
- MON.OUTとHDMIの同時出力機能を追加 (1920×1080p/i)
- ルックファイル機能を追加(3D LUTファイル.cube)
- カスタムピクチャーにITU-R.BT.709規格に準拠したガンマ「BT.709 Standard / BT.709」を追加
- 省電力モードを追加 (一部機能を制限する)
- 倍率に[2倍]を追加
- [アスペクトマーカー] に [マスク 100%] を追加
- MON.OUT/HDMI出力を59.94Pから29.97P(または23.98P)に更新する機能を追加
- XF-AVCまたはCinema RAW Lightでの「同一ファイル名」同時記録のオプションを追加
- アシスタント機能のメニューに「撮影時の白黒」をオプションとして追加
- アサインボタンの初期値を「拡大表示」から「拡大表示」に変更。”ビデオ端子 “から “拡大表示 “に変更
- センサーモード切り替え時の録画設定保持の改善
- ジョイスティックの操作でクリップを再生できるようになった
- 言語にウクライナ語を追加
C500 Mark IIのファームウェアアップデートVer.1.0.3.1では、以下の点が改善されている。
- XCプロトコルを追加
- センサーモードがフルフレームの場合、RAWフォーマット選択時のアナモフィック解像度を4192×3140(4:3)、3768×3140(6:5)から選べるようになった。
- アナモフィック デスクイーズの設定に[1.8倍]を追加
- 記録解像度が4Kまたは5.9K RAWの場合、12G-SDI出力に2048×1080/1920×1080オプションを追加
- MON.OUTとHDMIの同時出力機能を追加 (1920×1080p/i)
- ルックファイル機能を追加(3D LUTファイル.cube)
- カスタムピクチャーにITU-R.BT.709規格に準拠したガンマ「BT.709 Standard / BT.709」を追加
- 省電力モードを追加 (一部機能を制限する)
- 倍率に[2倍]を追加
- アスペクトマーカに「マスク100%」を追加
- センサーモード切り替え時の録画設定の保持を改善
- ジョイスティックの操作でクリップを再生できるようになった
- [言語]にウクライナ語を追加
リリース時期
いずれのアップデートも無償でダウンロードできる。C300 Mark IIIはこちら、C500 Mark IIはこちらのリンク。どちらのファームウェアアップデートも、Mac OSとMicrosoft Windowsに対応している。
以下のリンクは英語バージョン。日本サイトにはまだ公開されていない。