キヤノンC300 Mark IIIレビューとテスト映像
C300 Mark IIIのインタビュー記事を先日リリースしたが、今回はテスト映像を撮ってみたので、映像サンプルをリリースする。
筆者は最初のC300のユーザーで、2011年にそれを使ってショートフィルムを撮影した。またこちらではマリオフェイル監督のC300ショート「13:59」を見ることができる。そして今回発表されたC300 Mark IIIをテストする機会を得た。
C300 Mark IIIは、フルフレームのC500 Mark IIと非常によく似ている(C500 Mark IIのハンズオン記事はこちら)。また、こちらでC500 Mark IIのラボテストの結果を見ることができる。
C500MarkIIには内部Cinema RAW Light記録、デュアルピクセルオートフォーカスなどの機能があるが、C300Mark IIIには更に2つの新機能がある。そのひとつはDGO(デュアルゲイン出力)で、これにより16stop以上のダイナミックレンジを実現する。もう1つは、Cinema RAW Light記録でも4K解像度で最大120fpsを撮影できる機能だ。
DGOの実力に関してはC300 Mark IIIラボテストをご覧いただきたい。優れたダイナミックレンジが実証されている。また高速度撮影は素晴らしく、C500 Mark IIでさえ達成していない機能だ。 C300 Mark IIIの4K/120fps映像は驚くほど美しく、設定も非常に簡単だ。PALとNTSCの違いはなく、メニューから120fpsにすばやく簡単にアクセスできる。任意のフレーム速度を選択できるという訳ではないが、すべて24、25、または30pの倍数であるため、これは問題ではないだろう。
180fpsがSuper16mmクロップモードでのみ可能という点は奇妙で、1080pで180fpsがクロップなしでできない理由がよく分からない。しかし、4K(およびRAW)の120fpsは本当に素晴らしく、今のところ並び立つ競合はいない。
アクセサリーも充実していて、例えばExtension Unit 2は多くの機能を追加する。もちろん本体だけでも使用でき、ジンバルでの使用も可能だ。タッチスクリーンもC500Mark IIと同じで使いやすい。非常に有用なデュアルピクセルオートフォーカスと組み合わせると、タッチスクリーンは有用だ。筆者はFX9も使用しているが、タッチスクリーンでのオートフォーカス機能を期待したい。
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Canon EOS C300 Mark III ※2020年6月下旬発売予定