Ollie KenchingtonがキヤノンC500 MarkIIについて使用感をレポートし、寄稿した。サンプルファイルも含まれている。彼は最近までcinema5Dのライターだったが、現在は当サイトに不定期に寄稿している。なお、彼はキャノンの関係者ではないが、トレーナー/スピーカーとして同社の有給の仕事をすることもある。
C500 Mark IIの6K RAWで記録する仕事の機会があった。このコーデックは非常にパフォーマンスが良いため、広く紹介したいと思い、レポートをリリースすることにした。ファイルはダウンロードしてチェックできるので、是非試してほしい。なお、使用したC500 MarkIIは出荷前の製品レベルのもの。
6K RAWサンプル映像
筆者は日の出を撮影する目的だったが、太陽が昇ってからの映像も含めてある。
こちらからRAWファイル(下の写真)をダウンロードできる。(評価目的のみに使用可能。 ©KORRO LIMITED 2019)
これはカメラのオリジナルファイルで、RAWで撮影しない場合は、一般的にカメラが内部でノイズリダクションなどの映像処理を適用する。従って、RAW映像を初めて見る場合、暗い部分のノイズの量に驚くかもしれない。しかしこれは正常であり、ノイズリダクションは、ポストプロで加工する時に適用する。
この映像は、2019年12月、イギリス、ウィルトシャー州ロングリート・エステートのシアウォーター・レイクで撮影されたもの。
撮影データ:
- コーデック– Canon Cinema Raw Light(CRM)フレームレート– 25fps
- 解像度– 5952 x 3140
- ビット深度-12ビット
- クロマサブサンプリング– 4:4:4
- ホワイトバランス– 5600k昼光プリセットカラーマトリックス–ニュートラル
- ガンマ– Canon C-Log2
- 色域– Canon Cinema Gamut
- ISO – 800
- 使用レンズ– Canon 16mm-35mm f2.8L
低照度時のサンプル映像
ここで、低照度の映像を見ることができる。
このショットは計画外のもので、40分ほどクリスマスマーケットを歩き回って撮ったものだが、最初にパルトニーウィアーのショット、最後に街のワイドショットを収録している。これらは両方ともISO 12,800で撮影している。ポイントは、ノイズは少なくないが、C200でより低いISOを使用した場合と同じレベルだということだ。カメラの限界を理解することは非常に重要だが、C500 Mark IIを使用すると、非常に暗い場所でも、使えるかどうか心配することなく撮影できることが分かった。
ファイルはこちらからダウンロードできる。(評価目的のみ使用可能。 ©KORRO LIMITED 2019)
撮影データ:
- コーデック– Canon XFAVC(MXF)フレームレート– 50fps解像度– 4096 x 2160
- ビット深度– 10ビット
- クロマサブサンプリング– 4:2:2
- ホワイトバランス– 5600k昼光プリセットカラーマトリックス–ニュートラル
- ガンマ–キヤノンC-Log3
- 色域– Canon Cinema Gamut
- 使用レンズ– Canon 24mm-70mm f2.8LおよびCanon 85mm f1.4L IS
このテストで嬉しい誤算は、カメラ内デジタル手振れ補正だ。すべてのショットは手持ちで撮っている。
このショットの大半はキヤノン24mm-70mm f2.8Lで撮影しており、レンズに補正機能は無い。三脚を使って撮影したと言っても分からないショットも含まれている。床に置かれたブリーフケースのクローズアップショットは、ジンバルで撮影されたように見える。手持ち撮影が多い場合は、このカメラは大いに役立つだろう。
デモファイルをダウンロードしてチェックしていただきたい。
*使用したモデルはプリプロダクションベースのもで、ハードウェアおよびファームウェアは出荷モデルと異なる場合がある。またこれらのサンプル映像のみで購入を決定するのではなく、実際に自分の目で確かめてから購入することをお勧めする。なお、この記事とサンプル映像に関して、キヤノンからいかなる要望や依頼も受けていない。
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Canon EOS C500 Mark II ※2019年12月下旬発売予定