ネットフリックスは、キヤノンEOS C70がNetflix 4K Originalsコンテンツの撮影カメラとして正式に承認されと発表した。 C70には、同様に承認されているC300 Mark IIIと同じセンサーが搭載されているため、これは予想されていたことではある。
11月に承認されたRED Komodoに続き、ネットフィリックスはNetflix 4K Originalsコンテンツを撮影するカメラとして、EOS C70のカメラ制作ガイドを公開した。
下は、ネットフリックスが発行したEOSC70のカメラ制作ガイド。推奨設定は黄色で強調表示されている。
認証内容
EOS C70の公式制作ガイドで、C70で4Kオリジナルコンテンツを作成する場合Netflixが推奨している設定を以下に示す。
- センサーモード:スーパー35mm(推奨)だが、スーパー16mm(クロップド)も使用できる。
- XF-AVC形式、DCI 4KまたはUHD解像度、10ビットYCC422カラーサンプリングで記録。
- 1日のすべての開始時、および劇的な動作温度変化の後に、センサーのブラックバランスをとることを推奨。
- Canon Log 2:C.Gamutのピクチャープロファイルで撮影することを推奨。ただし、Canon Log 3:C.Gamutも可能。
ピクチャープロファイルについては以下の通り。
- Canon Log 2は、ダイナミックレンジの16以上のストップを提供しシャドウのディテールを拡張できるが、この拡張されたシャドウのディテールにはノイズがわずかに増加することがよくある。
- Canon Log3はハイライト保持を提供するが、シャドウ部では1ストップ少なくなる。これにより、大量のポストプロダクションプロセスで処理しやすい、よりクリーンな画像が提供される。 Canon Log 2で撮影された場合、3DLUTをキヤノンから入手してCanon Log 3に変換し、シャドウのディテールを削除し、ポストプロダクションプロセスを簡素化するためのシャドウノイズを削除する。
- BT.709 LUTインカメラは、キヤノンのWebサイトで提供されているBT.709_Wide DRLUTと同じ。
- XF-AVCで撮影する場合、すべてのCanon Log形式はフルレンジデータ(0-1023)としてエンコードされる。 10ビットスケールでは、Canon Log3とCanonLogのブラックポイントは128で、Canon Log 2のブラックポイントは95。CanonLogを使用して画質を最良化する方法の詳細については、CanonLogホワイトペーパーがこちらからダウンロードできる。
ハイフレームレート設定
EOS C70のハイフレームレート設定もリストされている。
- XF-AVC 120 fps 4096×2160 422 10 bit.
- XF-AVC 120 fps 2048×1080 422 10 bit.
- XF-AVC (Cropped) 180 fps 2048×1080 422 10 bit.
ただし、ネットフリックスは「高速録画には長いGOP圧縮が必要。 Long GOPは承認された圧縮スキームではない」と述べている。。これに関しては疑問があるので、ネットフリックスに連絡して詳細を確認し、フィードバックが得られたらこの記事を更新したい。
いずれにせよ、これは、ネットフリックスの委託制作に EOS C70が使えるようになる素晴らしいニュースだ。ネットフリックスのガイドはこちらからダウンロードできる。