キヤノンはAdobeと協力して、Frame.io Camera to Cloud (C2C)テクノロジーをEOS C400とEOS C80をはじめとする一部のキヤノン製カメラに導入した。これにより、ユーザーは撮影中でもカメラからクラウドに直接プロキシファイルを送信することができ、異なる場所にいるプロダクションとポストプロダクションのチーム間のワークフローを合理化することができる。今年後半にリリースされる予定だ。
Frame.ioは2015年に考案されたプラットフォームで(2021年にAdobeに買収された)で、カメラから直接クラウドに映像を送信できるほか、制作チームはどこにいても即座にレビュー、コメント、承認ができる。Adobe Premiere Proのような編集ソフトウェアと統合されているため、コラボレーションがより迅速かつ容易になる。プロジェクトに参加する全員がファイルに迅速かつ安全にアクセスできる。(記事はこちら)。プログラムは年々進化している(今年4月にバージョン4がリリースされた)が、核となる考え方は変わっていない。(EOS C80のレビューはこちら)
Frame.io C2Cの主な特徴
このコラボレーションの中心は、Frame.io Camera to Cloud(C2C)だ。プロキシファイルは、撮影が進行中でもカメラからクラウドに直接送信される。プロキシファイルは、元の高解像度ファイルと同じファイル名、タイムコード、メタデータを持つため、フル画質のファイルが届いた時点で、簡単に置き換えることができる。
EOS C400とC80カメラは、オリジナルカメラファイル(OCF)とプロキシの両方を内部に記録しながら、同時にプロキシファイルを送信できるようになる。プロキシファイルは、ワイヤレスまたは有線のイーサネット接続を介して送信され、自動的にクラウドにアップロードされるため、編集者などが異なる場所にいても素早く共有することができ、ワークフローが合理化される。
価格と発売時期
この新機能は、2024年冬にリリースされる無料のファームウェア・アップデートに含まれる。キヤノンのウェブサイトからダウンロードできる。