キヤノンは、ハイエンドのEOS R5の開発を発表した。この新しいフラッグシップのフルフレームRFマウントカメラは、8Kビデオを撮影でき、ボディ内手振れ補正機能(IBIS)を搭載した初のカメラだ。
主な機能
新しいキヤノンのハイエンドミラーレスカメラについての噂は、ネット上でも話題になっていたが、キヤノンは「CMOSセンサー、画像処理、光学、その他の最先端技術を搭載したフルフレームミラーレスカメラ」としてEOS R5の開発を発表した。
EOS R5について現時点でわかっていることは次のとおり。
- 新開発のCMOSセンサーを搭載。
- 電子シャッターを使用して最大20fpsで静止画を撮影できる。メカニカルシャッターでは、最大12fps。
- R5からクラウドプラットフォームへの画像ファイルの自動転送。
- 8Kビデオを撮影できる。現在、EOS R5コーデック、フレームレート、ビットレートなどに関する公式情報は無い。また、デュアルピクセルオートフォーカスが8Kで動作するかどうかも不明。8Kビデオから静止画を抽出できる。また、8Kビデオを4Kにダウンサンプリング可能。クロップに関する情報は無い。
- ボディ内手振れ補正機能(IBIS)が搭載。IBISとキヤノン製レンズのISを組み合わせると強力な手振れ補正ができる。 (IBISを搭載した初めてのキヤノンカメラ)
- デュアルメディアカードスロット搭載。
EOS Rシリーズは2018年10月に発売されたが、EOS R5のようなフラッグシップカメラは、プロの映像クリエーターやフォトグラファーに訴求できるものだ。 キヤノンは最近、EOS-1D X Mark IIIとC500 Mark IIでビデオ機能を強化しているが、これは映像クリエーターにとって喜ばしいことだ。
現在、EOS R5の価格は発表されていないが、2020年中の発売を目指すとしている。
RF 24-105mm F/4-7.1 IS STMレンズを発売
新しいエントリーレベルのズームレンズ、RF 24-105mm F / 4-7.1 IS STMも発売した。この中望遠レンズは、広角端のF / 4から105mmのF / 7.1までの変動F値で明るいレンズとは言えないが、小型軽量化を図っている。
キヤノンRF 24-105mm F / 4-7.1 IS STMは、光学式手振れ補正機能とSTMモーターを搭載しており、静かで高速なAFを実現している。また、最小焦点距離はわずか132mmで、ユニークなセンターマクロフォーカスにより1:2の最大倍率を可能にしている。コントロールリングに絞り、ISO、露出補正などのコントロールをアサインできる。
フロントフィルター径は67 mmで、重量はわずか394.5グラム。サイズは76.2 x 88.9 mmと小型軽量化を実現している。このレンズは、EOS R / RPと組み合わせて、使いやすいシステムになるだろう。価格はオープンだが、実勢価格は6万円前後(税別)となっている。
キヤノンのレンズロードマップ
キヤノンは今年中にリリースされる9種類のRFレンズの開発を発表した。RF 100-500mm F / 4.5-7.1 L IS USMも含まれている。また、1.4倍と2倍の2つのRFエクステンダーもある。これらの新製品は、2月27日から始まるCP + 2020で展示される予定だったが、CP+は新型コロナウイルスの影響で中止が決定した。
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