キヤノンEOS-1D Mark IIIインタビュー
ロンドンで開催されたBSC Expo 2020で、キヤノンにEOS-1D X Mark IIIについて話を聞いたのでレポートする。
EOS-1D X Mark IIIの主な機能
EOS-1D X Mark IIIは、2020年1月の初めにCES 2020で発表された、キヤノンの最新のフラッグシップデジタル一眼レフカメラだ。主な機能は以下と通り。
- 本体はマグネシウム合金製で、フルフレーム20.1メガピクセルCMOSセンサーを搭載。
- 新しいDIGIX Xプロセッサにより、カメラは1秒あたり16フレーム、LiveViewモードでは1秒あたり20フレームの連写が可能。
- 5.5K(5,472 x 2,286)で最大60 fpsのビデオをRAW 12ビットで、トリミングなしで撮影。
- 4K DCI で最大60fps のビデオを、H.265 / HEVCで、Canon Logを使用し4:2:2 10ビットで記録可能。 4K DCIモードでは、両側に約256ピクセルのわずかなトリミングがある。
- FullHD 1080Pで最大120フレーム/秒で記録でき、スローモーションが可能。
- 2つのスロットでCFExpressカードに記録可能。また、ひとつのカードスロットでRAWを記録し、もう一つのカードスロットでプロキシメディアを保存することができる。
- 光学手振れ補正は搭載していないが、クロップを伴うMovie Digital ISで補正。
- イメージセンサーの90%をカバーする新しいAFセンサー。デュアルピクセルCMOS AFテクノロジーは健在だが、4K 50P / 60Pアンクロップモードおよび5.5K RAW 60Pビデオ撮影モードでは機能しない。
- ビデオモードでは、ピーキングガイドとフォーカスガイドを使用できる。
- ヘッドフォンジャック、3.5mmミニジャック入力、マイクロHDMIポートがある。 4K 4:2:2 10bitをマイクロHDMIポートから出力できるが、RAWを外部で記録することはできない。
RAW映像は128GB CFExpressカードに約12分記録できる。RAWフォーマットで撮影する場合は、非常に高価なメモリカードが多数必要になる。
また、内部RAW記録は、Canon C200やC500 Mark IIのものと全く同じものではない。また、このCanon RAW形式は、Cinema RAW Lightより大きい。そうでなければ、1D X Mark IIIはC500 Mark IIに最適なBカメラになるのだが。
価格と発売時期
EOS-1D X Mark IIIは数週間以内に出荷を開始する予定。価格は80万円前後。