キヤノンがPowerShot V10 ポケットサイズ4K Vloggingカメラを発表
キヤノンはPowerShot V10で、初のVlog専用カメラを発表した。このカメラは、携帯電話のカメラから大きくステップアップしたクオリティを備えている。1インチCMOSセンサーを搭載し、光学NDフィルターとデジタル手ぶれ補正で4K撮影が可能だ。2.0インチの液晶画面、ノイズキャンセリング機能付きデュアルマイク、コンパクトでポケットに入るサイズなど、エントリークラスのカメラとしては十分な機能を備えている。もちろん、静止画の撮影にも使える。
(上記の動画にあるCanon PowerShot V10のクリップは、初期のベータ版ファームウェアを使用して撮影されたもので、最終的な画質を反映していない可能性があります。)
キヤノンPowerShot V10は、見たらすぐに手に取って使いたくなるような小さなカメラだ。サイズは63.4×90.0mm(2.5×3.54インチ)、厚さは34.3mm(1.35インチ)。重量は211g/7.44oz。
センサー&レンズ
このカメラは1インチのCOMOSセンサーを搭載し、8-Bit H.264(最大120Mb/sビットレート)で最大4K/30pと最大60pのHDを記録できる。デジタル手ブレ補正により、安定した映像が撮れる。レンズは、35mm判換算で写真モード18mm、動画モード19mm相当の6.6mmF2.8固定レンズとなっている。
オートフォーカスはコントラストベースで、顔検出と被写体追尾により、顔や物体にピントを合わせ続けることができる。このカメラには、より大きなセンサーのキヤノンの上位機種にあるようなデュアルピクセルオートフォーカスはない。
カメラ本体とメニュー
タッチスクリーンモニターは自撮り撮影のために跳ね上げることができ、カメラを正しい角度に配置するのに役立つキックスタンドも付いている。また、カメラの底面には、三脚に取り付けるための1/4インチのネジが設けられている。
カメラを手にした当初はフルオートになっているので、スマートフォンのカメラと同じような挙動になる。タッチでフォーカスや顔検出ができ、タッチスクリーンや物理ボタンでほとんどの機能を操作することができる。
メニューシステムは、他のキヤノンEOSメニューと同じように見え、動作するので、このカメラはキヤノンユーザーのエントリー機として最適だ。上位機種のEOSカメラにステップアップした時点で、すでにこれらのカメラの動作に慣れていることだろう。
カメラを回転させて縦長のコンテンツを撮影することができ、メタデータにカメラの向きが記録されるので、動画は正しい向きでデバイスに表示さ れる。
マイクと音声記録
音声は、上2つの内蔵マイクと、ノイズキャンセリングに使用する3つ目のマイクを使って録音さ れる。また、カメラの側面には外部マイクを接続するための3.5mmマイク入力があるが、残念ながらヘッドホンジャックはない。画面上のオーディオメーターで音声をモニターする必要がある。
電源と記録
カメラの側面にあるUSB-Cコネクターは、複数の用途に使用できる。他のデバイスに映像を転送したり、余分なソフトウェアを必要とせずにカメラをウェブカメラとして使用したり、USB-Cパワーバンクを使用して内蔵バッテリーを充電したりすることが可能だ。USB-C入力でカメラに電力を供給するには、PD(Power Delivery)バッテリーが必要だ。
内蔵バッテリーは、4K撮影時55分、HD撮影時80分、写真撮影時約290枚を保持できる。
画像や動画は、取り外し可能なmicroSDカード(最低UHS-I V30)に保存さ れる。また、WiFiとBluetoothを使用して、動画や画像をモバイルデバイスに転送することができる。
発売時期・価格
ヨーロッパと中国では、PowerShot V10を2つのキットの一部として購入することができる。
Kit 1:
- キヤノンPowerShot V10
- ラバーレンズキャップ
- マグネットウィンドジャマー2個
- キャリングポーチ
このキットは449ユーロで販売される予定。
Kit 2:
- キヤノンPowerShot V10
- スモールリグカメラケージ
- ラバーレンズキャップ
- マグネットウィンドジャマー2個
- コールドシューエクステンション2個
- キャリングポーチ
このキットは479ユーロで販売さ れる予定。
価格は59,950円で6月下旬発売予定。
詳細については、こちらのキヤノンのサイトへ。