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Cine Zoom 18-80mm T4.4にハードストップが無い理由 — キヤノンに聞く
キヤノンがNAB2016で同社初となるサーボドライブのシネレンズ CN-E 18-80mm T4.4を発表したが、ひとつ腑に落ちない点があった。フォーカスリングにハードストップが無いことだ。フォトキナ2016でキヤノンに直接聞いたので報告する。
このレンズはドキュメンタリーやドラマなどには持って来いのレンズで、super35mmあるいはAPS-C対応のオートフォーカス、サーボズームを装備した軽量レンズだ。価格は70万円(税別)で10月下旬発売予定。
さて、このレンズを初めてNAB2016 で見たとき、あれっと思った。フォーカスリングにフォローフォーカス用のギアがあるのに、ハードストップしないのだ。目盛りは止まるが、フォーカスリングはそのままぐるぐる回ってしまう。ご存知のようにビデオではフォーカスを合わせるのに大変気を使う。
IBC2016 でこの点をキヤノンに直接聞いてみた。その結果、デュアルオートフォーカス機能を最適化するため、このソフトストップを採用したとのこと。
レンズのターゲットマーケットは自主製作や低予算の映画で、シネレンズとして使われることが前提なので、ハードストップではないのは、やはり気になるところだ。また、カメラはC300 Mark IIのようなドキュメンタリースタイルのものであるはずで、フォローフォーカスはカメラマン自身がコントロールする。
低価格に抑えるためのコストダウンで仕方がないのかもしれないが、改善してほしい部分ではある。
CN-E 18-80mm T4.4のWebサイトはこちら。
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Sebastian Wöber
Sebastian Wöber is a director and DP, studied at Filmacademy Vienna and is passionate about harnessing the potential of filmmaking tech to create powerful cinematic work with limited resources. He is currently teaching film at Andrews University in the US.