EOS R6 Mark IIの発売と同時に、新しいRFレンズ、RF 135mm F/1.8L IS USMが発売された。その名が示すように、このレンズは光学式手ブレ補正機構を搭載し、最大5.5段分の手ブレ補正効果を発揮する。それとは別に、鏡筒には操作リングと2つのファンクションボタンがある。
2018年にキヤノンEOS Rを発売して以来、同社はEFレンズの新規開発を中止し、設計のエネルギーをすべてRFレンズに注いでいる。今では「Canon RF 15-35mm F/2.8L IS USM」「RF 24-70mm F/2.8L IS USM」「RF 70-200mm F/2.8L IS USM」と、高速ズームレンズの「三位一体」を擁している。
ハイエンドの “L “プライムレンズについては、RF 50mm F/1.2LとRF 85mm F/1.2Lの2本のレンズが発売された。キヤノンRF Lの選択肢は広角域でまだ不足しているが、2025年までに32本の新しいRFレンズをリリースする予定だ。
RF Lレンズのラインナップの完成に向け、新たなポートレートレンズ、キヤノンRF 135mm F/1.8L IS USMがリリースされた。
RF 135mm F/1.8L IS USMの特長
RF 135mm F/1.8L IS USMは、EF 135mm F/2L USMの後継機と説明されている。135mmはポートレート撮影には長すぎる場合もあるが、多くのカメラマンは、例えば、背景を圧縮するために、85mmのプライムレンズよりも135mmを好む場合がある。
RF 135mm F1.8L IS USMは、最大5.5段分の手ぶれ補正機能を内蔵している。IBISを搭載したEOS R6 Mark IIなどのカメラとレンズISを組み合わせれば、最大8段分の手ブレ補正効果を得ることも可能だ。内部にはナノUSMモーターを搭載し、高速・静音・高信頼性のAFを実現している。
RF 135mm F1.8L IS USMは、他のキヤノンRFレンズと同様に、レンズボディにシャッタースピード、絞り、ISOなどの各種設定を割り当てることができるコントロールリングを装備している。さらに、超望遠レンズを除くキヤノン製レンズでは初めて、レンズファンクションボタンを2つ搭載しており、AF-Stop機能などに割り当てることができる。
レンズ設計
RF 135mm F1.8L IS USMは、色収差を抑え、高い解像度を実現するために、3枚のUDレンズを使用したレンズ設計になっている。
RF 135mm F1.8L IS USMは、ASCとスーパースペクトラコーティングの恩恵を受けて、ゴーストや不要なレンズフレアを低減する。また、フッ素コーティングにより、レンズの汚れ、指紋、染みを防止する。
Lシリーズのプライムレンズなので、レンズマウント周辺にシールが施されており、防塵・防滴に優れている。
9枚羽根の絞りは、気持ちの良いボケ味を提供してくれる。最短撮影距離は70cm。
価格と発売時期
RF 135mm F/1.8L IS USMは、2023年1月下旬発売予定で、価格は338,800円。
詳細については、こちらのキヤノンのウェブサイトをご覧ください。