キヤノンはフルサイズミラーレスカメラ用レンズRF 85mm f / 1.2L USMを発表した。これは、RF 35mm F1.8マクロIS STMおよびRF 50mm F1.2L USMに続くもので5本目になる。この新しい中望遠RFレンズは、同社のブルースペクトラム屈折(BR)光学系を実装した最初のRFレンズで、色収差の低減に役立っている。
プレミアムプライムレンズ
キヤノンのRF 85mm F2.2L USMは間違いなく最高級の非常に明るいプライムレンズだ。このレンズは直径10.4cm、長さ11.6cmで約1.2kgと大きく、重い。従来のEF 85mm f / 1.2L USMが1.09kgなので、これよりもさらに重いことになる。レンズは完全に密閉された設計で、耐候性に優れている。また、2699ドルと安価ではない。
このRF 85 mm f / 1.2 L USMは、開発中の6本の新しいRFレンズの1つで、後の5本はRF 85mm F1.2 L USM DS、RF 24-70mm F2.8 L IS USM、RF 15-35mm F2.8 L IS USM、RF 70-200mm F2.8 L IS USM、RF 24-240mm F4-6.3 IS USMだ。DS(Defocus Smoothing)を搭載したもう一つの85mm f / 1.2Lは今年後半に登場する予定だ。
RF 85mm f/1.2L USMの特徴
レンズは9群13枚の構成。滑らかでクリーミーなボケ味を提供する9枚の絞り羽根を持つ。最短焦点距離は0.85mで、フィルター径は82mmとなっている。
このレンズには、以下の技術が採用されている。
- 色収差を大幅に減らす、キヤノンの新しいブルースペクトラム屈折光学素子(BR)
- 非球面レンズと超低分散(UD)ガラスレンズが採用されており、これらも収差の低減に役立っている。
- 前面と最後面にフッ素コーティングを施し、汚れやほこりがレンズに付着するのを防ぐ。
- レンズフレアやゴーストを軽減するためのAir Sphere Coating(ASC)
鏡筒には、フォーカス用とコントロールリング用の2つのリングがある。コントロールリングにはシャッター速度、絞り、ISO、露出補正など、任意の機能を設定できる。コントロールリングにはクリック機構があるが、有料でクリックレスにできる。
RF 85mm f / 1.2L USMは6月下旬発売予定。