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オートフォーカス機能を進化させるキヤノンの新センサー特許

オートフォーカス機能を進化させるキヤノンの新センサー特許

キヤノンは積層型センサー技術を使用し、特にカメラのオートフォーカス性能の向上を目指している。

stacked sensor

積層型CMOSセンサー技術は新しいものではなく、ソニーのα9でも採用されている。また、携帯電話にも実装されている。

積層型センサーの特長

「通常」の2層センサー設計では、ピクセル層と回路層で構成されているが、積層型センサーでは情報を格納できるDRAMや一時記録用の第3層が存在する。この積層型センサー設計は、画像データの読み出し速度を著しく向上させる可能性がある。速度の向上は、オートフォーカスのような複雑な画像情報の処理速度を向上させ、ローリングシャッターのような不要な効果を低減するために利用することができる。

キヤノンの特許出願

端的に言えば、キヤノンの新しいセンサーデザインは、4つの要素から構成されている。ピクセル部、ピクセル部ドライブユニット、画素信号をデジタル信号に変換する変換部と、コントロール部だ。

下の特許出願のチャートは上の説明を更に詳しく解説している。

この設計により、センサー性能が大幅に改善され、データ転送を容易にし、高速化することができる。

積層型センサ-の恩恵

ここで重要なのは、オートフォーカスの速度が向上することだ。実際、この構造により画質を劣化させることなく、データ転送時間を短縮することにより、カメラのAF機能の速度を向上させることに成功している。

さらに、これはまだ完成されたものではないことに注意しなければならない。最初のプロトタイプができるにはしばらく時間がかかり、その後製品が完成する。

この特許はキヤノンの特定のカメラだけのものではないが、恐らく同社のDSLRに関連したものだろう。 同社は既にC200にかなりのオートフォーカス機能を搭載している。そこから考えると、この積層型センサーはビデオモードの機能がまだ十分でないDSLR向けなのかもしれない。

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