英国のRED専用カメラアクセサリーメーカーであるCINELUXは、RED DSMC1およびDSMC2シネマカメラ専用に設計された記録メディア、NEXA-MAGを発表した。480GBと960GBの2つのサイズがあり、RED MINI-MAGの互換メディアとして、より高速でSSDの寿命が長く、熱管理が優れ、カメラへの挿入/取り外しが容易な設計であると謳っている。
REDは、V-RAPTORの発売に伴い、2021年にDSMC2からDSMC3のエコシステムに移行した。この第3世代のカメラの登場により、米国のシネマカメラメーカーは、それ以前の第2世代および第1世代のカメラの製造とサポートを徐々に停止した。実際、一部のカメラ、ディスプレイ、ストレージオプション、またはアクセサリーは、もはや購入や修理ができなくなっている。
2019年、英国に拠点を置くJinni Tech社は、RED MINI-MAGの分解動画を公開し、インターネット上で話題となった。この長きにわたる議論と論争により、RED独自のストレージの価格が下落した。REDカメラ用のサードパーティ製記録メディアは依然として複雑な話題ではあるが、CINELUXは新製品「NEXA-MAG」を発表した。
CINELUX NEXA-MAGの機能
CINELUX NEXA-MAGは、CNC加工されたアルミニウム製のSSDドライブで、RED DSMC1およびDSMC2シネマカメラ専用に作られている。容量は480GBと960GBの2種類。同社によると、「超低温動作の東芝製コンポーネント」を使用しており、最大3,000TBの書き込みが可能としている。
RED DSMC1/DSMC2カメラで撮影したことがある方は、MINI-MAGがどれほど熱くなるかご存じと思う。CINELUXでは、熱管理を改善するために、ドライブ内部に高伝導性の熱パッドを使用している。冷却効率の高いドライブは長持ちし、転送速度も向上する。速度面では、NEXA-MAGはMINI-MAGよりも25%高速で、読み取り速度は最大570MB/秒と、SATA IIIの限界値に達している。
デザイン面では、CINELUXはドライブの上部に小さな凹みを作り、カメラへの出し入れや取り扱いがより簡単かつ便利になるように工夫している。最後に、NEXA-MAGは通常のMINI-MAGよりもわずかに大きく厚みがあるが、これは同社によると「よりしっかりと安定した装着感を実現する」ためとしている。
価格と発売時期
CINELUX NEXA-MAGは現在予約受付中で、5月中旬より出荷が開始される予定。480GBバージョンは545ドル、960GBバージョンは795ドルで販売される。予約受付期間中は30%の割引が適用され、最初の100台が販売された時点、または8週間（5月15日）のどちらか早い時点で終了する。
詳細はCINELUXのウェブサイトをご覧いただきたい。
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