良いフィールドモニターは見つけるのに苦労するし、往々にして高価だ。しかし、適正な露出にしたり、正確にフォーカスを合わせるためには不可欠のものだ。Cinemartinのフィールドモニター、Loyal LHは7インチのFHD、UHDモニターは、フィールドモニターの必要な要素をすべて持っており、実に$99の価格だ。
Cinemartin Loyal LTは偽色、ヒストグラム、ピーキング、波形表示、ズームなど多くの機能を搭載しているが、価格は$99と非常にお買い得だ。ただ、HDMI入力のみで、SDI入力は無い。FHD(LT)とUHD(S4K)の2つのモデルがあり、価格は同じ。ただし、FHDバージョンのほうは600nitsで、550nitsのUHDバージョンに比べ明るい。
https://www.youtube.com/watch?v=OKtOKY5Ugh0&feature=youtu.be
ヘッドフォンジャックに加え、1/4”-20のマウンティングポイントが上面と底面の2箇所にある。$99はモニター本体の価格で、遮光板やソニーバッテリー用のプレート、HDMIケーブル、コールドシューアームなど、別途$50が必要だ。
購入はCinemartinのサイトから直接できる。
Cinemartin Loyal LTの主な仕様
- サイズ:7インチ
- 重量:. 379g(バッテリープレートなし)
- 解像度:1920 x 1080(LTバージョン)または2160p(LT 24Kバージョン)
- 1200:1のコントラスト比
- 入力:HDMI
- 電源:12V入力、14W
- ツール:偽色、ヒストグラム、ピーキング、RGBパレード、波形、ズーム、オーディオレベル
- 発売時期:出荷済み
- 価格:$ 99.00
カメラメーカーは、おそらく主にカメラの画質そのものには注意を払っているが、内蔵モニターにはそこまで気をつけていないのではないだろうか。そこでZacuto、SmallHD、Marshallなどのモニターメーカーが専用モニターを発売しているわけだ。これらのモニターはどれも良くできており、ヒストグラムやピーキング、あるいは波形モニターなど、映像撮影に必要な機能を備えている。これらのモニターは一様に高価だったのだが、Loyal LTはその壁を打ち破ってくれたといえる。
しかし、価格で飛びつく前に、もう少しレビューをしてみたいと思っている。$99の価格なりに、製造面では妥協しているところもあると思われるが、安いからと言って必ずしも粗悪な製品ということはない。機能的にも十分満足できるものだ。