Cinemartin VENUS はプロフェッショナル向けで、かつ安価な高輝度モニターだ。期間限定で特別価格を設定しているので紹介しよう。
VENUSは1000NITという、非常に明るいモニターで、太陽光の下やダイナミックレンジの大きい環境で、モニタリングやフォーカシングが容易になる。10ビットをサポートしているので、10億色以上の色再現性を持っている。これはFRC(Frame Rate Control)技術によって達成されているが、よりクリーンで自然な発色が可能とされている。
形状は薄型で、平均の厚さは11mm。これはAtomos の Ninja Flame や SmallHDの 702 Bright よりも薄く軽い。
注意点としては、メーカーの記述にもあるが、VENUSはスリムな形状、耐久性、価格面を優先しているため、ピーキングや波形モニター、ベクタースコープ、フレーミングのためのオーバーレイ、あるいはLUTサポートなどの機能は搭載されていない。
操作はタッチスクリーンではなく、裏側にあるボタンで行う。タッチスクリーンにすると、ディスプレイが2 stopほど暗くなってしまうというのが理由らしい。
価格は、 SmallHD や Atomosと比べると、確かにこれほどの高輝度モニターとしては安価だろう。画質に関しては、直接比較していないので、今のところは不明だ。
パッケージには2枚のバッテリープレート、ProResとH.265 HEVCエンコーディングソフトウエア(€199.00)が同梱されており、価格は$795.00 (€695.00)。数量限定だが、購入してビデオレビューを送ると$200のキャッシュバックがもらえる。
主な仕様
- 700 – 1000 NIT
- 量子化深度: 10bit(8+2 FRC)
- 1920×1080の解像度
- 7インチサイズ
- ソニーNPバッテリー使用
- HDMI入力
- コントロールはbrightness, contrast, hue, saturation, flip, stretch (16:9 to 4:3), colour temperature が可能
- 消費電力:9W
- 同梱 : ProRes と HEVC H.265エンコーディングソフトウエア及び、バッテリープレート2枚