CineMatchは、同社のカメラマッチングプラグインがAdobe Premiere ProのHDRワークフローをサポートすることを発表した。Final Cut Proではすでに利用可能だったが、この追加機能により、Rec.2100 HLGまたはRec.2100 PQカラースペースで作業することができる。
CineMatchは、様々なメーカーの異なるカメラモデルを簡単にマッチングさせるという、誰もが経験する問題を解決してくれる便利なプラグインだ。実際、ピクチャープロファイルや色彩学、設定が異なるカメラをマッチングさせるのは、簡単なことではない。
同じメーカーのカメラでも、機種によって違いがある。私はこのプラグインを購入し、キヤノンEOS C70とEOS Rのマッチングにかかる時間を短縮することができた。
昨年、CineMatchはFinal Cut Proのユーザー向けにプラグインをリリースした。このバージョンはすでにHDR機能を備えていたが、これまでAdobe Premiere Proユーザーには対応していなかった。
Premiere ProのHDRワークフローをサポート
CineMatchは、Premiere ProのHDRワークフローをサポートするプラグインアップデートをリリースした。同社は、Rec.2100 HLGとRec.2100 PQの色空間をサポートする2つの新しい出力トランスフォームオプションを追加した。
そのためには、Premiere Pro Sequenceを正しい作業用カラースペースに設定する必要がある。次に、HDR Nitsレベルを調整する必要がある。Adobeは203(75% HLG, 58% PQ)を推奨している。最後に、CineMatchでSequenceの設定を報告すれば完了となる。正確なステップバイステップのチュートリアルについては、CineMatchのウェブサイトにあるワークフローガイドをご覧いただきたい。
また、今回のアップデートでは、iPhone 13 Proのドルビービジョンプロファイルに対応した。iPhone 12 ProとARRI Alexaのマッチングはこちら。
価格と発売時期
CineMatchカメラパックとアップデートは常に無料で、Premiere ProユーザーとiPhone 13 Pro向けの今回のパックも同様。このアップデートは、こちらのCineMatchのウェブサイトから直接ダウンロードすることができる。