CineMonは、 iPadやMacを シネマモニターに変身させる新しいアプリだ。コンポジションガイド、スコープ、フォーカスアシスト、イメージオーバーレイ、その他フォーカス、露出、ルックなどをチェックするツールを備えている。
撮影中に高品質のシネマモニターを使用することの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。映像はカメラのビューファインダーや小さなオンボードモニターに映し出されるものよりも大きく、優れていることが多い。監督はモニターでシーンを見ながらショットがどのように見えるかを確認する。これらのモニターは、数百ドルから数千ドル以上のものまで様々な価格帯がある。どんなタイプの撮影にも使える貴重な制作ツールだ。
CineMonの特徴
CineMon v1.0は、シネマモニターに必要な多くの機能を備えている。このアプリはAppleのMetal APIをフルに活用し、バッテリーの消費を最小限に抑えながら最大のパフォーマンスを発揮する。また、多くのUVCビデオハードウェアオプションをサポートしており、Macではさらに多くのプロ機能を利用できる。
メーカーは、プロ用シネマモニターに見られるツールや機能をアプリに、ひいてはiPadやMacにもたらすことに取り組んできた。これにより、撮影監督やカメラマンは、フォーカス、露出、構図などをチェックする手頃な方法を手に入れることができる。さらに、カスタマイズも多様で、設定を切り替えて保存することもできる。
プロ用カメラをHDMIまたはSDIケーブル(USBアダプター経由)でiPadまたはMacに接続し、CineMonアプリを起動して撮影のモニタリングを開始する。メーカーによると、ブラックマジックデザインのUltraStudioやNDIなど、他のデバイスからの入力も間もなくサポートされる予定とのこと。
特徴は以下の通り:
- 画像ベースのスポットメーター: この機能は、CineMon独自のスポットメーターツール(特許出願中)で、各可動プローブの下に、中間グレーに対する正確なシーン輝度値を表示する。中間グレイレベルをカスタマイズしたり、コントラスト比をオーバーレイ表示したり、プローブが中間グレイ値の設定をサポートする。ブラックマジックデザイン、RED、ARRI、富士フイルム、ソニー、キヤノン、ニコン、パナソニックのログプロファイルに対応。
- フォーカスアシスト: カスタマイズ可能なフォーカスピーキングとエッジオンリーモードは、フォーカスの微調整に役立つ。
- ゼブラ: 2つの独立したゼブラレベル、カスタマイズ可能な色、オーバーレイハイライトとシャドウ。
- 構図ガイド: グリッドオーバーレイ、センターマーク、セーフエリア、ブランキングバー付きフレーミングガイド。
- スコープ: ヒストグラム、波形、ベクトルスコープ
- LUT: 33グリッドまでのキューブLUTをサポートし、無制限にLUTをインポートできる。LUTのリネームや整理も簡単。
- 画像調整: 露出補正、コントラスト、彩度。
- カラーキープレビュー: グリーンスクリーンの背景の全体的なクオリティをチェックし、さらにカスタムバックプレートで合成を行う。VFXに合わせて露出を調整し、コントラスト比を微調整する。
- イメージ変換: アナモフィックビデオのフリップ/フロップやデスクイーズ(アスペクト比のカスタムデスクイーズを含む)。
- カスタマイズ可能なフォールスカラー。
- 画像オーバーレイ。
iPadやiPhoneをモニターに変えるCineMonと同様のアプリは、AccsoonのSeeMo Pro SDI、Orion HDMI Monitorアプリ、Jetset Cinemaアプリなどがある。CineMonは、iPadやMacに完全なシネマモニター機能をもたらす。
価格と発売時期
CineMonは現在ベータ版だが、まもなくiPadとMac用のApp Storeで入手可能になる。詳細とベータ版へのサインアップは、同社のウェブサイトから行うことができる。