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COMICA BoomX-U UHFワイヤレスマイクロフォンシステムレビュー

COMICA BoomX-U UHFワイヤレスマイクロフォンシステムレビュー

COMICAは、低コストのエントリーレベルUHFワイヤレスマイクシステムCOMICA BoomX-Uを発表した。BoomX-Uの外観は、COMICA BoomX-Dワイヤレスマイクシステムに非常によく似ている。

Unpacking the COMICA BoomX-U Wireless Microphone System. Image credit: CineD

ファーストインプレッション

COMICA BoomX-U UHFワイヤレスマイクシステムは、持ち運びに便利で実用的なキャリングバッグに梱包されている。バッグの中には、2台のCOMICA BoomX-Uワイヤレストランスミッター、1台のBoomX-Uデュアルワイヤレスレシーバー、2つのラベリアマイクとウインドスクリーン、取り付けクリップ、ファーウインドスクリーンがある。また、3.5mm TRS-TRSオーディオケーブル1本、スマートフォン用3.5mm TRS-TRRSオーディオケーブル1本、3.5mm TRS-XLRオーディオケーブル1本、USB A-USB C充電ケーブル1本が付属している。必要なものはすべて同梱されておりすぐに使える。

ワイヤレスレシーバーとトランスミッターはどちらもプラスチック製だが、品質は優れている。送信機は内蔵の180度折りたたみ式アンテナを備えており、受信機には2本ある。レシーバーとトランスミッターは、はめ殺しの内蔵バッテリーで給電され、側面のUSB-Cポートから充電できる。レシーバーのカラーTFT画面は、太陽光の下でも見やすい。送信機には画面が無いが、バッテリーレベルやオーディオレベルなどは受信機の画面で確認できる。

Size Comparison between COMICA BoomX-U and other systems, Image credit: CineD

送信機には、内蔵マイクと、外部ラベリアマイク用の3.5mmジャックがある(送信機ごとに同時に使用できるのは1つのみ)。レシーバーには、オーディオ出力用の3.5 mmジャックが1つあり、付属のケーブルを使用して、DSLRカメラ、ビデオカメラ、スマートフォンなどに接続できる。

トランスミッターは49mm x 22mm x 66mmで、重量は47g。レシーバーはトランスミッターと同じサイズだが、重量は55g。サイズは非常に小さく、軽量だ。レシーバーとトランスミッターの両方に取り付けクリップが装備されているため、ホットシューやコールドシューに簡単に取り付けることができる。レシーバーのディスプレイは、フリップスクリーン構造になっており、カメラに取り付けたときに画面が見やすい。

付属のラベリアマイクは、1.2mのケーブルが付属し、クリップで服に簡単に取り付けられる。細部もプロフェッショナルが使えるレベルに仕上がっている。送信機にはワイヤレスマイクのロックシステムがあり、録音中にマイクが緩むのを防ぐことができる。また、レシーバーには3.5mmのヘッドフォンジャックがあり、レシーバーでオーディオをモニターできる。

Anti-Loose Locking System and Headphone Jack. Image credit: CineD

到達範囲と安定性

COMICA BoomX-UワイヤレスマイクシステムはUHF周波数帯で動作する。これは、2.4 GHzワイヤレスシステムと比較して安定性と到達範囲で大きな利点となっている。システムは568.125MHzから579.875MHzまでのUHF無線周波数を使用しており、送信側と受信側の両方に48の事前にプログラムされたチャネルがある。送信機と受信機の両方に300mAh 3.7Vリチウムイオンバッテリーが搭載されている。公式の仕様では6時間連続使用できるが、筆者の大まかなテストでは20℃の室温で2時間使用した後でもバッテリーは3分の2が残っていた。

送信電力は15dBm、つまり31.6mWだが、ほとんどの状況では十分強力だ。送信機の内蔵マイクと付属のラベリアマイクは、無指向性エレクトレットコンデンサーマイクだ。送信機の周波数応答は80Hzから20kHz。トランスミッターにオーディオゲイン調整は無い。レシーバーでオーディオレベルをチャンネルごとに個別に調整できる。

レシーバーは、モノモードとステレオモードが選択できる。モノモードでは、レシーバーは単一のトランスミッターからオーディオを受信できるが、ステレオモードでは、レシーバーは2つのトランスミッターから同時にオーディオを受信して​​別々に出力できる。ただし、筆者のテストでは、付属のiPhoneケーブルを使用すると、ステレオオーディオ信号を受信できなかった。この場合、2つのトランスミッターからのオーディオが1つのモノラルオーディオ信号として混合される。付属のXLRケーブルを使用すると、同じ問題が発生する。自作の分割アダプターを使用しても、XLRケーブルを使用しても、レシーバーからステレオオーディオ信号を取得できなかった。

レシーバーには2つのPCB 180度折りたたみ式アンテナがあり、これらのアンテナにより、レシーバーは拡張された範囲で非常に安定した信号を受信できる。受信感度は-90dBm。レシーバーには2つのローカットフィルターが組み込まれており、オフ、ロー、またはハイに設定でき、不要な低周波ノイズを除去できる。出力音声レベルは0〜15に設定でき、チャンネルをオフにすることで送信機からの音声の受信を停止できる。

COMICA BoomX-U Dual Wireless System. Image credit: CineD

もう1つの便利な機能は、送信機と受信機間のIR同期だ。レシーバーの上部とトランスミッターの側面に赤外線センサー装置がある。周波数設定はレシーバー側にあり、トランスミッターはレシーバー側の同期メニューからIR Sync機能によって瞬時に同期される。

システム全体の遅延は最大20ミリ秒で、用途によって異なる。これは少し面倒だが、ほとんどのビデオワイヤレスシステムの遅延はもっと長い。公式データによると、最大120メートルの範囲に到達することができ、簡単なテストでは約50メートルの距離で2つのレンガの壁を通しても、高品質でクリアなオ​​ーディオが伝送された。BoomX-Uのサイズと価格を考えると、これは非常に印象的な結果だ。

ターゲットユーザー

小型軽量設計、内蔵バッテリー、デュアルチャネル機能、送信機の内蔵マイク、IR-Sync機能、UHF無線周波数によるワイヤレス範囲の拡大、およびその他の多くの便利な機能を備えたBoomX-Uは、インターネットコンテンツ、オーディオ専任者のいない小規模な撮影に最適な製品。 COMICA BoomX-U UHFワイヤレスマイクシステムは非常に低コストで、優れた品質を持ち、使いやすい機能を備えたデュアルチャネルワイヤレスオーディオソリューションと言える。プロも使用できれレベルで、サウンドミキサーやサウンドエンジニアにとって非常に優れたバックアップシステムとなる。

COMICA BoomX-U in use. Image credit: COMICA Audio

まとめ

コスト効率の高いエントリーレベルのデュアルチャネルワイヤレスマイクシステムとして、COMICA BoomX-Dや同じ価格帯の他のシステムと比較すると、様々な利点がある。 2.4GHzはWIFI、Bluetooth、および他の2.4GHzデバイスで非常に混雑しているため、BoomX-U UHFシステムはより安定した接続が

可能となる。また、同じ価格帯の他のワイヤレスシステムと比較して、デュアルチャネル機能も利点だ。したがって、低コストのデュアルチャネルシステムを探している場合は、COMICA BoomX-Uが最適だろう。

(国によってUHF無線送信規制が異なるため、販売店に確認していただきたい。)

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