Leitzは、Cine Lens Test Toolをウェブサイトで公開した。テストで撮影された映像を使って、一度に4本までのライツレンズを比較することができる。
2007年に設立されたLeitzはライカの姉妹会社で、映画やテレビ用の高級シネレンズを製造している。LEITZ PRIME、LEITZ ZOOM、HUGOなど、8種類のプライムおよびズームシネレンズを取り扱っている。
Leitz シネレンズテストツール の詳細
ソニーのVENICEを使用し、7種類のLEITZレンズをテストした。監督はJay Holden、撮影はKaity Williamsが担当した。テストされたレンズは、LEITZ PRIME、LEITZ ZOOM、ELSIE、HUGO、SUMMICRON-C、SUMMILUX-C、THALIAだ。
Leitzはレンズを以下の3つのファミリーに分類している。
- 性能: レンズの主な設計パラメータには、端から端までの一貫性と全体的な品質が含まれる。
- 個性: 個性的なシネレンズ。これには、より中央で丸みを帯びたフレームが含まれる。
- 遺産: これらのレンズは、ライカの写真用光学系とシネスタイルハウジングを利用している。
各レンズは同じテスト方法で撮影された。:
- カメラ:ソニーVENICE 2
- 記録フォーマット:オープンゲート3:2 8.6K
- LUT: ソニーREC 709
- ホワイトバランス: 3200
- カラーグレーディング、シャープネス処理なし
- シーンはT4にライトアップし、内部NDフィルターを使用した。
- プレゼンテーション:1920 x 1080
どのレンズのテストでも、シーンは基本的に同じとしている。 2人の俳優が夜の高層アパートで犯罪現場を調査し、ワイングラスの指紋を取る。最後は懐中電灯でレンズを照らして終わる。
Leitz Cine Lens Test Toolでレンズを比較する
同社のサイトにあるCine Lens Test Toolを使って、レンズ(LEITZ PRIMEなど)、焦点距離、T-stopを選択でき、付属の映像を再生して分析することができる。また、プラスアイコンをクリックすれば、最大4つのレンズを追加して比較できる。使いやすく、勉強になるツールだ。
比較のために、LEITZ PRIME、LEITZ ZOOM、ELSIE、SUMMICRON-Cを選んだ。4本とも焦点距離は35mm、T2.8だ。出来上がった映像はレンズによって異なるが、特にLEITZ PRIMEとZOOMは異なっている。SUMMICRON-Cは周辺光量落ちが多く、さらに懐中電灯をレンズに当てたときのフレアが大きい。PRIMEとZOOMは同じ35mmでT2.8であるにもかかわらず異なるルックを持っている。ZOOMはそれほど近くなく、より深いフォーカスが背景にある。
Cine Lens Test Toolは、異なるレンズと3つのファミリー(Performance、Character、Legacy)を比較する良い方法だ。このツールは、特定のレンズでどのような映像が得られるかを確認する良い出発点となる。
将来のテストでは、日中の屋外で撮影することで、7組のレンズを比較する際の選択肢が増えるだろう。
ライツのウェブサイトにあるLeitz Cine Lens Toolで、様々なレンズの比較を始めることができる。また、レンズの詳細については、こちらを参照してほしい。