米国のメーカー、Convergent Designは、コンパクトレコーダー/スイッチャーの新シリーズを発表した。 同社のElementシリーズは、ハードウェアインターフェースを備えた4K対応の60p HDMI / SDIを記録し、スイッチングができる。
Convergent Designは信頼性の高い記録デバイスで知られているが、最近ではOdyssey 7Q +とApolloに代表されるモニタリングにも重点を置いている。後者はライブイベントやマルチカム収録で非常に有用な製品で、最大4 系統のSDI入力のマルチチャンネルHD録画が可能。
新しいElementシリーズは、コンパクトなレコーディング機能はそのままに、ハードウェアのボタンでスイッチングする。Apolloはタッチパネルでの操作だが(Odyssey 7Q +も同じ)、エレメントシリーズは小さなビデオスイッチャーのように見える。即ち、スイッチングやその他の操作はタッチスクリーンではなく物理的なボタンとトグルホイールで行う。 上位2機種はフェーダーレバーも備えている。
Convergent Design Elementシリーズは、Element 1、Element 2、Element 3の3機種が用意されている。
Element 1はベーシックモデル。4チャンネルのHDMI HDレコーダーで、同期再生とSSDへのレコーディングが可能。
Element 2には、スイッチング機能と、TXレコード、フェーダーレバー、キーヤー、さらにユーザーボタンが装備されている。
Element 3は最大4K/60pに対応するフラグシップモデル。入出力は、HDMIに加え、12G-SDIも可能。 2系統のSDI出力、M/Eエンジン、SFP +サポート、およびデュアルSSDスロットも装備している。
さらにElement 3は、リムーバブルUSBメディアにプログラム出力やマルチビューのプロキシを同時に記録することができる。
Convergent Designは、すべてのモデルでネットワークメディアアクセスを提供する。
“編集、テイクのレビュー、ソーシャルメディアへの投稿、バックアップ、クラウドへのアップロードなどを劇的にスピードアップできます。Elementのネットワークメディアアクセスは、撮影や後処理後のアップロードも行います。”
コンパクトな筐体、レコーディング、4系統のスイッチング機能を備えたElementシリーズは、マルチカム/ライブイベントに最適なスイッチャー/レコーダーだ。
Element 3とApolloをペアにして使用すると、Apolloに4系統の録画をデュアルSSDにバックアップしながらElement 3に送り、スイッチングとデュアルTXレコードをすることができる。しかも機材は全てバックパックに収まってしまう。従来なら、これだけの機能を持つ機材を用意すると、ラックマウントスタイルのハードウェアになってしまった。Element やApolloにより、現在ではこれだけコンパクトになってしまったのだ。
価格は未定だが、入手次第記事を更新したい。 Convergent Designは、来るNAB2017でElementシリーズを出展する予定だ。
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