米国を拠点とする外部ビデオレコーダーのメーカーConvergent Designは、Odyssey 7Q +およびApolloレコーダーの生産を終了すると発表した。この市場に残るのはAtomos とBlackmagic Designのみとなる。
外部記録の経緯
キヤノン5DMark IIが2008年にビデオ業界でDSLR革命を起こしたとき、高価なプロ用ビデオカメラに手が届かなかった多くの映像クリエーターが生まれた。
明らかに、写真用に設計されたカメラで、浅い被写界深度のビデオを撮影すると、いくつかの課題が発生した。その一つは、これらのカメラは映像用の高品質コーデックを持っていないことだった。現在になって10ビットの内部記録モードがミラーレスカメラに搭載されている。
しかし、カメラからビデオ出力が提供されたため、外部記録デバイスが登場した。これらは、カメラの内部録画でできないもの提供し、より優れた色深度でApple ProResやDNxなどの優れたコーデックで記録できた。この市場セグメントは低価格競争も激しく、多くの企業が生き残れることはなかった。今日生き残っていいるメーカーは、Atomos、Blackmagic Design、およびConvergent Designだ。しかし今回Convergent Designが撤退することになった。
Convergent Designが販売中止
Convergent Designは、2000年にコロラド州のSD / HD信号コンバーターのメーカーとして始まり、長年にわたってビデオレコーダー、RAWデータビデオキャプチャデバイス、およびプロフェッショナルモニターに注力した。
同社の最も人気のある製品の1つは、Odyssey 7Q +レコーダー。これは卓越した解像度とフレームレートを誇っていた。これによりカメラのSDI出力を介して、ソニーFS700などでProRes 10-bit 4:2:2の4K 60fpsなどのモードで記録できた。
外付けレコーダーでは、Atomosが圧倒的に優位な位置におり、おそらくこれが撤退決定の背後にある理由だろう。 Convergent Designは今回の決定に対し、次のような声明を発表している。(要約)
Convergent Designは、Odyssey 7Q +およびApolloビデオレコーダーの製造を中止することを決定した(CD-Odyssey7Q +、100-10003-100およびCD-Apollo、100-100025-100)。これまでに出荷されたすべてのユニット、およびディーラーの在庫品には、標準の保証条件が適用される。
Odyssey Raw Bundle、Apollo Optionなどのソフトウェアオプションとソフトウェアレンタルは引き続き販売される。。
512GB Samsung 860 Proおよび1TB Samsung ProのSSDは引き続き販売される。
製品の廃止は、需要の少ない製品を合理化し、デザインと機能を改善した新製品にするという同社の方針に沿っている。サポートおよび販売中止されたアクセサリのリストやその他の質問については、コンバージェントデザインの営業担当者にお問い合わせください。
Convergent Designが将来新しいビデオレコーダーを発売するか、あるいはこの市場セグメントから撤退するのかは不明。
これにより、AtomosとBlackmagic Designの2社が、現時点でカメラ用の外部レコーダーを提供しているメーカーとなる。競合他社が少ないほどイノベーションは起こりにくくなるため、これはメーカーにとってもユーザーにとっても良いことではない。