Core SWXのPowerbase EDGE バッテリーレビュー
Core SWXのPowerbase EDGEバッテリーは、ミラーレスカメラ用の外部電源ソリューションで、屋外での撮影には最適だ。丸一日というわけではないが、かなり長時間の撮影を可能にしてくれる。
去年10月、筆者はインドのロイヤルファミリーから招待され、インドのラージャスターンで、この地域についてのドキュメンタリーを制作した。このドキュメンタリーは野生のヒョウが地元の人々と平和に共存しているという事実を紹介するもの。ヒョウは毎晩埃っぽい村に現れ、時には家畜(山羊や犬)を襲うことがあるが、ヒョウは古くから寺院の守護神であるという言い伝えがある。
ヒョウの存在は野生生物の生態系を保っていると同時に、人に対する警戒感も少なく、至近距離から見ようとする観光客も意に介さない様子だ。筆者のドキュメンタリーはこちらで見ることができる。
携帯する機材
この撮影に際し、使用する撮影機材の選定に入った。いつものように、できるだけ軽装備となるようにした。インド国内のフライトでは15kgまでの機内持ち込みが許されている。
これらを考慮し、以下の機材を選択した。
- DJI Mavic ProドローンとNDフィルター
- Karma Grip(ジンバル)とGoPro Hero6 +PolarPro NDフィルター
- ソニーα7S IIとα7 III
- PolarPro Quartzline NDフィルター、HELIOPAN variNDフィルター
- シグマ18〜35mm f1.8
- Samyang 135 mm f 2、Rokinon 85 mm f 1.4、Tokina FD 17 mm f 3.5
- シグマ50-500mm f4 – 6.3
- キヤノンEF 500mm f4 IS II、1.4倍
- Rode smart lav、Sennheiser MKE440、MKE400マイク
- Core SWX Powerbase EDGEバッテリー
三脚は使用せず、ライスバッグでカメラを固定する。ドキュメンタリーなので、ズームレンズも必要だ。これにはシグマ18-35mmをAPS-C 4Kモードでソニーα7 IIIにマウントする。この場合、35mm換算では約27 – 53mmとなる。もう一つのカメラ、ソニーα7S IIには17mmの超広角と、85mmと135mmのプライム望遠レンズを装着する。またジープ上からのドライビングショット用にジンバルも必要で、これにはGoProとKarmaグリップを使用する。更に空撮用のドローンも用意した。野生生物撮影用にシグマ50-500mmとキヤノンEF 500mm f4プライムも使うことにした。
現場で
キヤノン500 mm f4に関しては、私の友人がインドの野生生物写真愛好家のコミュニティから借りてくれたことに感謝する。
最も心配だったのはα7S II用の2個の標準バッテリーとα7 III用の1個だけのため、バッテリーが十分持つかどうかだった。撮影は早朝から始め、日中はドキュメンタリースタイルで撮影し、夕方には野生生物を撮影することにした。その間、バッテリーを充電する時間はない。
また野生生物を撮影しながら、ヒョウが洞窟から出てくるまで何時間も待たなければならない。即ち、この待っている間カメラの電源は入れっぱなしにしておく必要がある。そこでCore SWX Powerbase EDGEバッテリーを持っていくことにした。
その結果、Core SWX Powerbase EDGEを使って、α7S IIで約6時間撮影することができた。 USBケーブルを使用してカメラに給電する場合、3300mAhの内蔵NP-FW50バッテリーに1020mAhを追加することができる。よりシームレスなセットアップが必要な場合は、カメラのダミーバッテリーで接続する方法もある。
Core SWX Powerbase EDGE にはDタップとVロックに加え、残りの動作時間がバックライト付きの小さなLCDスクリーンに表示される。
このバッテリーは驚くほど軽量で、手荷物として機内持ち込みをするための、安全証明ステッカーも貼られている。このステッカーは、デリーの空港で役に立った。インドの野生生物の美しさを撮影するという説明とともに提示して、問題なく通過できたのだ。
Core SWX Powerbase EDGEは、着脱可能なベースプレートでカメラに取り付けられる。価格は279 ドルだ。ソニーVGC2EMバッテリーグリップが349ドルで、それに収納する2個のNP-FW50バッテリーも必要なことを考えると、かなり費用対効果が高いといえる。
まとめ
Core SWX Powerbase EDGEバッテリーはフィールドでの撮影にかなり有用だ。このような撮影の機会があれば是非お勧めしたい機材だ。
Core SWXのWebサイトはこちら。