新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの撮影はキャンセルや延期されており、我々映像クリエーターの収入が断たれている。そこで、少しでも収入を得るため、考えられるヒントを列記してみた。
前回「休業中にしておくべきこと」と題した記事をリリースしたが、今回はこの状況下で収入を得るための5つのヒントを紹介する。
1. 撮りためた映像素材を販売する
これはコロナウイルスに限ったことではないが、自由な時間を活用してストック映像の販売ができる。アーカイブを棚卸してみると、販売できる映像素材が見つかるだろう。
Shutterstock、Artgrid、Getty、Vimeo、Pond5、Filmsupplyなど、映像素材を販売できるWebサイトは多くある。しかし日常、これらを始めようとしても時間がかかって後回しになってしまう。また、すぐに収入を得らるというものでもない。しかし、今、そのシステムを構築しておけば、後々副収入が得られるだろう。
あまり時間を割きたくない場合は、BlackBoxなどのサービスを使用できる。映像素材をBlackBoxにアップロードするだけで、レビュー/承認が完了すると、主要なストックエージェンシーにアップロードしてくれる。
2.オフラインで編集やグレーディングを行う
高速なインターネット接続(少なくとも光ファイバー)、高機能のパソコン、そしてスキルがあれば、オフライン編集やカラーグレーディングを行うことができる。 Fiverr ProやFreelancerなどのWebサイトでサービスの提供ができる。もちろん、最新のショーリールを用意することをお勧めする。ショーリールの作成についての記事はこちら。
3.ソーシャルメディアの活用
オンラインコンテストやソーシャルメディアコンテンツの作成も、多くは無いが収入源になる。たとえば、Genero、Movidiam、Goshowなどのプラットフォームは、映像クリエーターと発注者をマッチングさせる。これを機会に、将来更に受注する道筋にもなる。
4.YouTube
YouTubeチャンネルを開始するのも良い機会だ。機材のレビュー、新製品の開封、教育などのコンテンツをYouTubeで公開することで、多少の収入が得られる。頻繁に投稿する必要があるが、人気チャンネルになると収入も大きい。
5. クライアントに売り込む
クライアントに電話し、支援を申し出る。実際、多くのイベントがキャンセルされ、ライブストリーミングサービス、ソーシャルメディアコンテンツ、eラーニングソリューションなどを必要としているクライアントもある。すべての企業がデジタルサービスを必要としているので、アイデアをメールで提案する。
ただし、やり過ぎは逆効果になる。まず第一に、クライアントも同じ問題を抱えている場合がある。第二に、やり過ぎると自己中心的に見え、あなたのブランドの評価を下げてしまう。とりあえず、自分の存在をアピールしておき、クライアントが動き出すのを待つのが良いだろう。