ソニーFS5ユーザーからメニューダイヤルの誤動作が報告されている。押し込んでもメニューがセットできないのだ。
ソニーFS5(レビューはこちら)はFS7の小型版として、絶大なる人気を誇っている。4K映像をしっかりしたコーデックでSDカードに記録することができ、また可変NDフィルターを装備、更に、使いやすいハンドルなど、多くの優位点を持つカメラだ。
私はFS5ユーザーとして、多くの面でこのカメラに満足している。しかし、ひとつだけがっかりさせられることがある。メニューダイヤルの誤動作だ。
突然FS5のメニューダイヤルが操作不能に
カメラの購入前に、オンラインフォーラムやFacebookでこの問題について読んだことはあたが、レポートは多くなく、ほとんど話題に上がっていないようだった。カメラを購入して数か月後、私自身がこの問題に遭遇し、これについての記事を探しまくった。
さて問題点を詳しく書いておこう。 FS5には、本体の左サイドにダイヤルがあり、メニューをスクロールすることができ、また押すと選択することができる。しかし、ときどき、特に過酷に使用したわけでもないのに押してもセットできなくなるのだ。メニューを上下にスクロールすることができるのだが、決定できないのでカメラ機能の設定が何一つできなくなる。
FS5はハンドルにもジョイスティックを備えているので、ここからでもメニューを操作することは可能だ。私はこのジョイスティックをいつも使っているので、いざジンバルでカメラを使用しようと思ったときにはじめて気が付いた。 いつからこの不具合が発生していたのかは分からない。
奇妙な回避策
Facebookを見ると、多くのユーザーが同じ問題に遭遇しており、多くの人が修理に出していることが分かる。そして更なる問題は、長い修理期間を経て戻ってきたカメラで、すぐに同じ問題が発生したとの書き込みが多いことだ。
そして、一時しのぎではあるが、メニューダイヤルを復活させる奇妙な方法についても書き込みがある。それは、単にAudio Channel 2スイッチを手動から自動ゲインに切り替えるというものだった。私もそれを試してみたら、なんと機能が戻ったのだ。
しかし、そもそもなぜこのようなことで問題が回避されるのだろうか?カメラの内部構造なのでユーザーに原因が分かるはずもないが、ソニーは同じようなカメラを何十年も設計しているのに、どうしたのだろうか。もちろんこの問題はソフトウェアに起因しているのだろう。恐らくファームウェアアップデートで対策されると思われる。
しかし、最新のファームウェアで、この”回避策”が通用しなくなってしまった。
現在の状況
多くのFS5ユーザーは、修理に数週間を要するので、サービスセンターにカメラを送るのにうんざりしている。そのような時間がないユーザーはサービスセンターに送るのをためらっているし、またほかのユーザーは販売店に「この問題は保証項目に含まれていない」と言われている。
多くのユーザーはファームウェアの修正を待っており、また多くのユーザーがリコールだと騒ぎだしている。
重要なことは、ソニーがこの問題を何らかの形で早急に解決すべきだということだ。現在この問題に直面しているユーザーは多く、オペレーションミスにつながる可能性が大きいからだ。皆さんのFS5は大丈夫だろうか。