
カラーキャリブレーションデバイスの専門メーカーDatacolorは、次世代のキャリブレーションデバイスであるSpyderXを発表した。 SpyderX Proと SpyderX Eliteの2種類のバージョンが用意されている。
モニターキャリブレーションが容易に
モニターのキャリブレーションに関しては、X-RiteとDatacolor の2社が有名だ。Datacolorは、Spyderブランドで様々な種類のツールを発売しており、モニターやプロジェクターのキャリブレーションからプリンターのプロファイリングまで用意されている。
そして今回、DatacolorはSpyder 5に代え、まったく新しいキャリブレーションプローブSpyderXをリリースした。SpyderXは、全く新しいハードウェアを持つが、そのソフトウェアは従来のものとほぼ同じだ。新しいバージョンは、より正確な色精度と低照度機能を実現している。また、キャリブレーションに必要な時間を短縮しており、同社はSpyderXでは2分以内にキャリブレーションが終了すると述べている。毎月モニターを調整する必要があることを考えると、時間短縮はユーザーにとって大きなメリットだ。
SpyderX Pro と SpyderX Elite
SpyderXには、 SpyderX Proと SpyderX Eliteの2つのバージョンがある。どちらも同じカラープローブを採用しているが、唯一の違いは付属のソフトウェアだ。
- SpyderX Pro:フォトグラファーやグラフィックデザイナー向きで、設定を深く掘り下げずに素早く簡単にモニターを調整できる。
- SpyderX Elite:シネマトグラファーなど、モニターの調整をより細かく制御したいユーザー向けで、高度な設定もできる。
価格と発売時期
SpyderX Proの価格は169.99ドルで、 SpyderX Eliteの価格は269.99ドル。どちらのバージョンも現在入手可能だ。なお、比較のために書いておくと、X – Riteのi1Display Proは228.95ドルだ。
Datacolor のWebサイトはこちら(日本語)。