今年もBlackmagic Designから様々な新製品が発表された。最近発表された Decklink 8K Pro、Ursa Mini Pro、そしてResolveコントロールパネルなど最先端のハードウェアをリリースした。また、DaVinci Resolveのメジャーアップデートも行われた。しかし、これで終わりではない。 DaVinci Resolveのトレーニングと認定プログラムが新しく発表されたのだ。
啓蒙活動
アップル、アドビ、あるいはマイクロソフトといったソフトウエアメーカーは、認定されたトレーナーやエンドユーザーが、ソフトウェアコミュニティの成長に重要な役割を果たしたことで知られている。筆者は過去10年間、AppleとAdobeの認定トレーナーを務めていたので、これらの企業の啓蒙活動において、高度に熟練したインストラクターやトレーニングパートナーのネットワークがいかに重要かを十分認識している。
コースウェア
長い準備期間を経て、Blackmagic Designは国際的に認知されている“DaVinci Resolve Training and Certification programme”の開始を発表した。開催される最初のコースは、同社のPaul Saccone氏著によるDaVinci Resolve 14の決定版ガイドに基づいて、DaVinci Resolve 14のすべての機能を3日間で解説する。また、来年には、筆者の友人であり同僚のDaria Fissoun氏による高度なカラーグレーディングコースが予定されている。 更に将来的には、その他の高度な編集とワークフローコースの受講が可能になる。これらも同社の認定トレーナーによって行われる公式のコースウェアと試験がベースとなっている。
同社はDaVinci Resolve 14の決定版ガイドを「DaVinci Resolve 14の基本的な編集、色補正、フェアライトのオーディオをカバーするステップバイステップのトレーニングガイドで、他の編集システムからResolveに乗り換える初心者のみならずプロにも向けて作られたガイド」と位置付けている。
認証
すべてのコースはオンラインでも、教室でも受講できる。ただし、コースはすべて筆者の英国の会社Korro Academy *(各地域のものをこちらで検索できる:日本ではシステムファイブで開催)などのBlackmagic Design認定トレーニングパートナーによって運営され、公認のトレーナーが受け持つ。試験で80%以上正解してパスしたエンドユーザーのみがBlackmagic Designによって正式に認定され、認定ユーザーのオンラインデータベースに記名される。
トレーナー
Blackmagic Designは、このトレーニングと認定プログラムの立ち上げに備えて、過去12ヶ月間を費やし、世界各地で300人以上のスペシャリストに声をかけた。私はこのグループに招待された一人であり、Warren Eagles氏, Denver Riddle氏, Steve Hullfish氏, Robbie Carman氏などの人々と一緒に、将来の研修生を育てることになる。
DaVinci Resolve Training and Certification programmeは、Blackmagic Designの主要な新機軸であり、世界各国のサポートサービスを補完し、より多くの熟練したユーザーを自社の製品に導くだろう。
*すべてのcinema5D読者はKorro AcademyでKORROC5Dコードを使用して10%の割引を受けることができる。