Ronin-SやZhiyun Crane 2、あるいはMOZA Air 2といったシングルハンドジンバルを使用する場合、デュアルアームのTHANOSジンバルサポートベストは、オペレーターの腕の負担を軽減することができる。THANOSは現在予約注文可能。
片手持ちのジンバルで大きめのカメラを乗せる場合、かなりな重さになる。たとえば、Ronin-Sの最大積載量は最大5.5kgだ(Ronin-Sのレビューはこちら)。カメラの重さにジンバル自体の重量も加わり、長時間片手で保持するのは大変辛い。
重いカメラをハンドヘルド操作する場合、すでにEasyrigやReady Rigが人間工学に基づいたリグを開発している。しかしシングルハンドのジンバルでは、まだそれほど多くはない。数少ないリグの1つは、Tiffenから発表されたSteadimate Sがある。
このような状況下、中国のDigitalfoto社はシングルハンドジンバル用のベスト、THANOSを導入した。
THANOSジンバルサポートベスト
このベストは、技術的には全く新しいものではない。ステディカムでは、バネ付きのアームを持つベストを使用しているが、 Digitalfotoは軽量化とシングルハンドジンバルに対応するため、デザインをわずかに変更している。
ベスト自体の重量は2.5kgで、3.2〜5kgの耐荷重のため、Ronin S、Craneシリーズ、Feiyu AKシリーズ、MOZAシリーズなどのジンバルに対応する。同梱されている円形のベースプレートは、底部に1/4インチのネジ穴を持つほとんどのジンバルをマウントすることができる。
三重ジョイントのアルミニウム製スプリングアームには、使用するカメラの重さに応じてスプリングの強さを調整するための2つのノブがある。なお、ジンバルはクランプで固定する。
ベストの正面には、垂直方向にレールを持つ大きなアルミニウム製のプレートがあり、これにアームを固定し、上下に動かしてカメラの高さを調整することができる。肩と腰のストラップはパッド入りで、マジックテープでベストのサイズを調整できる。
通常ジンバルを手で持って歩くと、上下動が補正しきれない場合があるが、このベストでは上下動をわずかに低減する可能性がある。
THANOSジンバルサポートは、現在予約注文可能。価格は450ドルで、パッケージには支持ベスト、スプリングデュアルアーム、ベースプレート、ジンバル(直径40mm以下)用のアダプター、キャリングケースが含まれる。
正直なところ、このようなベストが重いシングルハンドジンバルに最適なソリューションなのかどうか良く分からない。従来のステディカムとは対照的に、重量の大部分はアームのクランプの上にある。そのため、ジンバルを常にしっかりと手に持っていないと、カメラとジンバルが損傷する可能性がある。
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