広告

DIYでDuclosレンズとSIMMODでレンズマウントを変換する

DIYでDuclosレンズとSIMMODでレンズマウントを変換する

レンズマウントは飛躍的な進化を遂げるカメラの技術に合わせて常に変化している。しかし、カメラは頻繁にアップグレードするが、レンズは何年も使える。ライカやツァイス、ニコンのレンズは、新しいカメラに対応するマウントでない場合、使えなくなってしまう。ここでは、2つのメーカーのDIYレンズマウント変換を使ってマウント変換する方法について解説する。

レンズアダプターには大きな市場がある。レンズマウントが存在すれば、アダプターが存在する。あるマウントのレンズを最新のカメラで使えるようにするには、レンズマウントを変換する必要がある。

ただし一定の制限があることが多い。カメラごとに公差が異なり、レンズが無限遠にならないこともある。撮影によっては支障をきたしてしまう。

Series of lens adapters instead of lens mount conversion.
Series of lens adapters. Image Credit: B&H

ヴィンテージレンズで撮影するプロダクションや撮影監督は、レンズをリハウスするか、改造してもらうことになる。これにより使い勝手と信頼性が向上する。ビンテージレンズや撮影用レンズをシネ用にすると、通常はフォローフォーカスギアやフロントの径を合わせたり、カメラに合わせてレンズマウントを新品にしたりする。レンズアダプターではなく、新しいネイティブマウントとなる。

これまでレンズマウントの交換は、レンズ専門店でのみ行われていた。例えば、Cine-Modの生みの親であるDuclos Lensesなどだ。現在、Duclos Lensesは、SIMMOD Lensという米国中西部の競合企業とともに、DIYのレンズマウント変換キットを提供している。ユーザーにとっては嬉しいサービスだ。

Duclos Lenses

2002年に設立されたDuclos Lensesは、カリフォルニア州チャッツワースに拠点を置く、家族経営のレンズ再販・修理ショップだ。同社は、独立した映画用レンズサービスの先駆けとなった企業のひとつで、現在では、無数のレンズアクセサリー、Cine-Modサービス、DIYレンズマウント変換キットなども提供している。

デュクロスマウントキットはロサンゼルスで設計・製造されており、精密な公差を持つビレットステンレススチールから作られている。キットは、さまざまなレンズに対応しており、オリジナルのマウントを交換する。Duclosレンズの特徴は、レンズメーカーとの密接な関係にある。以下は、Duclos Lensesが提供するマウントキット。

  • シグマPLからキヤノンEF
  • フジノンXKズームからキヤノンEF
  • ライカR→キヤノンEF
  • ニコンAI/AISからキヤノンEF
  • ツァイスクラシック、ミルバス、オータスZF.2からキヤノンEF
  • フジノンMKズームからソニーFZまたはM4/3
Duclos Lens Conversion Kit for Sigma PL to Canon EF

上記のDIYによるレンズマウント変換は、改造したレンズにネイティブなキヤノンEFマウントを与え、キヤノンのカメラだけでなく、ブラックマジックデザイン、RED、ZCam、Arriのカメラでも使用できるようになる。Duclosスマウントキットは150ドルから。

SIMMOD Lens

撮影監督のRon Simによって設立されたSIMMOD Lensは、ミシガン州デトロイトを拠点とし、さまざまなビンテージレンズや写真用レンズのための映画スタイルの改造やアクセサリーを提供している。ライカのオールドレンズを映画用に改造しようという試みから始まったSIMMOD Lensは、今やレンズ改造の分野での競争相手となっている。

また、SIMMODでは、DIYによるレンズマウント変換キットも提供している。SIMMOUNTシステム」と呼ばれるこの製品は、アルミニウムで製造されている。マットブラックアルマイト仕上げで、グレアや反射を抑える。SIMMOUNTは以下のレンズに対応している。

  • ライカRからキヤノンEF
  • コンタックスツァイスからキヤノン製EF
  • コンタックスツァイスズームからキヤノンEF
  • ニコンF、ツァイスZFおよびZF.2からキヤノンEF
  • オリンパスZuiko OMからキヤノンEF
Mark Holtze reviews The SIMMOUNT System

SIMMOUNTは、Duclosマウントキットと同様に、手持ちのレンズをキヤノンEFのネイティブマウントに変換する。SIMMOUNTキットは59ドルからで、新しい変換マウントも開発中だ。

過去と現在

レンズアダプターは昔からあったが、価格は非常に高価だった。古いレンズや互換性のないレンズのレンズマウントを交換することは、DuclosやSIMMODが登場するまでは、低予算の撮影では決して簡単ではなかった。マウントキットとSIMMOUNTシステムにより、誰にでも手に入るようになった。

この2社の価格差は、コンバージョンキットの開発・設計における各社のアプローチの違いを示している。この記事ではその違いについては触れないが、少なくとも予算に応じた選択肢があることは間違いない。

Links: Duclos Lenses | SIMMOD Lens

Leave a reply

Subscribe
Notify of

Filter:
all
Sort by:
latest
Filter:
all
Sort by:
latest

Take part in the CineD community experience